「道」を語る

ささやかな蒐集 of the year

彫像、遠藤幹雄《回帰》、AAVSO変光星図

靴底接着のアート

Lapua Kamaaのアクアシューズは筆者の人生の中で最高のカジュアルシューズである。 筆者が現在持っている靴は革靴二足のほかはLapua Kamaa三足だけで、Google Streetviewにキャプチャーされた人物の足元を拡大してみるとLapua Kamaaなので、これは筆者に間違…

LiDARで3D/2D計測入門(8)sculpture LiDARingの道

本日振替休日で脊振周治院にて留守番。 家族が出払った隙にLiDAR道の修行を始める。 これまでいくつかのopen artで3Dスキャンを行ってみた。形態はもとより表面の性状まで記録できるのが理想であるが、現実は表面ところどころに風穴が開いていたり、顔が扁平…

永綏𠮷劭(ながくやすくしてよろこびつとむ)

年初から、お役所に出した書類の直しやいくつも営業計画書の作成などが重なり、気持ちの落ち着く暇もなく1月の月末を迎えた。 少しだけ仕事が片付き始めてほっとしたところで、帰宅後放送大学《英語で「道」を語る》第三講を拝見していて、講義で紹介される…

ささやかな蒐集(5)

本日巨大オンラインオークションサイトにおいて、終了30分前くらいに断続的な攻防の末彫像を落札。無事に届けば、筆者のコレクションは絵画4点、掛け軸3本、彫刻3体、茶碗3客、火貰い1点、花瓶2点となる。 年初に思いつめた作品や、その後発見した渡辺弘行作…

おとなのまなび

放送大学で、インストラクショナルデザインと《英語で「道」を語る》を学び、正統的周辺参加での学びはどう動機づけされるのか考えているうちに、舞台が一周回して、気がついてみると佐伯胖門下の方の書籍の森に包囲されていたことに気がついた。英語で「道…

《オウムガイの謎》

雪華堂書店Eメール目録89号が到着して、《オウムガイの謎》に反応する。オウムガイの謎 (ちくまプリマーブックス)作者:郁生, 小畠,秀, 加藤筑摩書房Amazon まだ幼かった子どもを連れて行った渋川マリン水族館のミュージアムショップでオウムガイの貝殻を2つ…

Douglas Hanahanキターーー

今年の1月に11年ぶりの2022年版が出た。タイトルはあのスペースオペラのもじりと考えて間違いないだろう。 doi.org doi.org doi.org こういう悪ノリこの手の洒落がどんどん増殖していくという筆者の予想も見事に的中したのであるが、 www.nature.com doi.org…

史上最高のライブ

筆者のPink Floyd体験は、中学校の音楽教室で聴いた《原子心母》にはじまる。49年前のことである。当時プログレッシブ・ロックのレコードを音楽の授業でかけてくれた先進性には敬意を表するしかない(が、オーケストラと共演しているのは確かなので、サウン…

モダニズム建築の聖地

今治自然科学教室は、市内小学生を対象に毎月一回のバスツアーで高縄半島の自然科学の聖地を巡る催しであった。 あの頃はその集合場所が今治市役所前で、アスファルトの広場に座ってバスを待っていたものであった。 どこにでもある広場と思っていたが、思い…

佐伯胖《マルチメディアと教育》,太郎次郎社,1999年

佐伯胖《認知科学の方法》は、研究室の中で駆け出しから中堅のメンバーになる頃に読んで、面白い抄読会をやるにはどうしたらよいか色々考えさせられたバイブルである。 ごく最近、《状況に埋め込まれた学習~正統的周辺参加~(佐伯先生訳)》は、面白いOJT…

ミイト緯度の指

もう41年も前になるが、1981年頃に雑誌の創刊ブームがあった。その一時期前に高校生が読むような雑誌といえば、「朝日ジャーナル」「科学」「自然」などの硬派の雑誌に限られていて、高校生の頃に創刊された《エピステーメー》の1面新聞広告のグラフィックデ…

the insatiable curiosity of all mankind to explore the unknown

本日早朝に放映された《Apollo 11》を予約録画した。1990年4月にJohnson Space Centerの管制室内に立ち入り、Moon Rock Buildingで月の石にも対面させてもらったことを懐かしく思いながら視聴。 月からの帰還途中の最後のTV中継で、『この計画が象徴するのは…

探索の度合いのより高い日に、より幸福を感じる

遅く起き出して越南珈琲とガーリックトーストを摂りながらAsahi Shinbun The Globe12月5日号(No.248)《ホモ・モビリタス 移動をめぐる「旅」》を読む。筆者のために編集してくれた(のではないかというくらい)興味深い記事が次から次から現れる。 なかでも…

テ料理本を買う

行方のわからなくなっている絶版テ料理本の中古価格の安いのが出てきたので購入した。MS‐DOSテキストデータ料理学 (PC‐PAGE)翔泳社Amazon 1992年3月12日に発行された本(初版第1刷)で今回届いたのは、同年5月30日の初版第2刷である。 いずれにしても来年に…

質的研究と感染論

筆者の研究材料は、国内外のその研究成果として公表されているデータになる。 とっかかりとしてこれまでの研究の対象を総説的にいくつかのディメンジョンで分類しておく必要がある。 こういう時筆者は論文のコピーの余白にマジックでそれぞれの属性を書き込…

植物散歩

Aesculus x carnea Heyne 第四波が深刻化する中、タンボー2021のための挨拶回り。 Bookoffで時間調整後、おうかがいする。 ご辞退の申し出を承りつつ、今年度は遠隔でなんとか、などと粘ってブレンドタイプの落とし所にご誘導申し上げたりするのも、心苦しさ…

峯田敏郎氏の寄稿

本日の朝日新聞朝刊声欄に峯田敏郎氏の「春 雪の下で見つけた喜び、彫刻に」が掲載されていたのを読む。 digital.asahi.com 筆者はかつて峯田氏の作品を拝見したことがあっただろうか。 《風と舞う日》を、いつか訪れてみたい。

15年と15分かかった魚釣りの話

筆者は旧Nifty-Serveのバイオフォーラム(FBIO)に大変お世話になった。 ちょうど秋葉原でMacintosh Portbleの出物を見つけて買って帰り、一時期出向先の勤務先まで持参(というにはデカく重すぎたが)して未読記事を読んでいた。当時はモデムを介したダイアル…

もし本屋の一棚を任されたら

そういうのを最近一棚店主と言うそうであるが、どんな本を選び、並べるか。そこには大いに人柄や世界観が出るに違いない。 絶版につき入手不可能ながら、知的探検のガイドブックとでもいうべき本を中心に22冊取り揃えてみた。 こうして眺めてみると、背表紙…

築地書館の本

高校生の頃の愛読書に「鉱物採集の旅」があった。 オサカに遊学するようになって、まず駅前の旭屋書店で買ったのが「瀬戸内編」であった。遠く離れた故郷のまだ行ったことのない産地の鉱物に思いを馳せた。 今でも築地書館と聞けば、何度も読み返したあの頃…

カケンヒLaTeXで知ったTeX LIVEのすごさ

本日3コマの本店教育部プレゼンと書けん書類の施設内締切が重なる。 前日の朝からプレゼン準備を始めて、なんとか夕方に終わらせる。そこであのマクロ(と今では呼ばないのであるが)を召喚してTeX Liveでちゃんとコンパイルできるのを確かめつつ、申請者氏…

袖ケ浦市の平戸眞作品

pigmonmさんは国内のopen art tourismの第一人者と崇敬している方である。どうやって所在情報を収集整理されているのかはとても想像もつかないが、open artを網羅的に巡る旅を「かけらを集める(仮)。」で公開されており、RSSで追っかけている。 コロナ禍の…

the soul of a vintage machine

注意 筆者は特に霊感が強いとか、霊魂の信奉者というわけではないこと、原題「The soul of a new machine」のドキュメンタリーを「超マシン誕生」と邦訳するセンスに感嘆する感性の持ち主であることをあらかじめお断りしておく。 ジョブズ九回忌の頃であった…

入り口で失格

昨年来浜辺の陶磁器片にひかれて、いくつかビーチコーミングや古陶磁器を主題にしたblogをRSSリーダーに登録した。 その中の一つがotsumitsu氏の『夜噺骨董談義』で、真田紐の扱いも知らない「入り口で失格」の筆者に、骨董蒐集道を手ほどきしていただいてい…

ご趣味はと尋ねられたら

古伊万里蒐集古伊万里の文様―初期肥前磁器を中心に作者:大橋 康二理工学社Amazon身近な骨董・古伊万里は愉しい文化出版局Amazon 音楽蒐集クラシックは死なない!―あなたの知らない新名盤作者:松本 大輔青弓社Amazonやっぱりクラシックは死なない!/松本大輔作…

運試し

2月下旬に4年ぶりの高知市出張を入れた。 《超一流の休みのとり方》によれば、超一流の方というのは、さしたる目的をもたずに海辺に行って、癒やされて帰ってくるというようなお休みを取られるらしいのである。仕事は仕事として、桂浜かどこかの太平洋岸で老…

網羅と枚挙

昨晩寝る前に石井忠《漂着物の博物誌》を読んでいて、《漂着物事典》と違ってかなり違和感を覚えながら読んでいることに気がつく。 漂着物を五十音順に枚挙していくと《漂着物事典》ができるのだが、これを体系づけて整理して編集すると《博物誌》になるので…

野外彫刻本(の多く)はウォーキング中に目覚めた著者が書いている

amazon.co.jp(と日本の古本屋)でまとめ買いした野外彫刻本が一通り揃った。多くは数百円のお値段がついていて、送料の方が高い本も多かった。 昨日先陣を切って到着したのが道祖神―道辺の男女神である。ブロンズ像の彫刻とは異なるけれど、早良平野の庚申…

(たしか3年かかった)魚釣りの話

今は昔、Nifty-ServeのFBIOにこんな話が転載されて、大いに感銘を受けたのであるが、もとはたしか現代化学かなにかにのったDoolittle博士の懐古談の訳であったように記憶する: 1970年代後半に塩基配列の解読ができるようになって論文に遺伝子の配列が掲載さ…

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