本日振替休日で壱号庵にて留守番。
家族が出払った隙にLiDAR道の修行を始める。
これまでいくつかのopen artで3Dスキャンを行ってみた。形態はもとより表面の性状まで記録できるのが理想であるが、現実は表面ところどころに風穴が開いていたり、顔が扁平になって表情どころではなく、道まだまだ遠しの失敗を重ねてきた。
iPhone 12 Proが出てからでも2年経っているというのに、どうすればうまくいくかについてのノウハウの蓄積に検索しても訪ねあたらない。
CPU能力の低いiPad Air 4ではScaniverse自体立ち上がらなかった経験を持つ筆者としては、CPUの能力がアップしたiPhone 13 Proか14 Proにアップグレードしなければ処理が追いつかないのではないかという点は気が気でない。
これでうまくいかなければ、今のうちに13 Proに買い替えてしまおうと背水の陣で、高さ30 cmに満たない彫像をリビングの丸テーブルの中央に設置して、これをモデルにする。
Scaniverseで斜線の部分がスキャンずみに塗り替わっていくのを確認しながらゆっくりと移動しながら結局1時間20分ほどかけてスキャンしraw dataのファイルサイズは1 GBを超えた。フル充電のバッテリを一桁台まで使い切り、最後はバッテリーパックにつないだ。撮像時間10分以上のデータは、Speed modeかArea modeでの処理するよう勧められるが、これらのモードで処理した結果はもう観念して機材を全部処分するしかないようなもので、これは相当にこたえた。
そこを何とか、と頼み込んでDetail modeで処理したら、まずまず満足のいく仕上がりとなった。まだ納得の境地には道遠しといえども、少し方向性が見えた。
その一方で、スキャン時間80分をどう短縮していくかという課題も見えてきた。その間にバッテリを使い切るくらいCPUを使ってしまうので、処理速度の早いCPUでもう少し早くスキャンできるのであればアップグレードも一つの実験ということになるだろう。