モダニズム建築の聖地


 今治自然科学教室は、市内小学生を対象に毎月一回のバスツアーで高縄半島の自然科学の聖地を巡る催しであった。
 あの頃はその集合場所が今治市役所前で、アスファルトの広場に座ってバスを待っていたものであった。
 どこにでもある広場と思っていたが、思い返せばこれこそ「コの字に並んだ丹下の代表的な建築群」という、丹下建築の聖地そのものであったことに愕然とする。
 バス旅行で出かけた先でハンマーを振るって採集にいそしんだ。少々ワンパクでも許される時代であったとは言いながら、叩き散らかした破片を片付けて失礼しただろうか。
 最後に公会堂に立ち入ったのは大学に入ってから記念写真撮影のバイトの時、市民会館(Googleの画像合成のデフォルメのせいで本物以上にモダニズムな写りになっているのが痛快である)は成人式の記念品の受領に行ったときが最後と思われるので軽く40年は立っている。市役所は亡父の没後の戸籍取得の折に立ち寄ったが、この度の年金申請に際しては郵送でのやりとりで取得できた。今後再び立ち寄ることはあるのだろうか。
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