野次馬データサイエンス

野次馬データサイエンス(7)教程書の執筆

三連休は、秋田市で大雨の被害があり、当地でも体温に近い最高気温が記録された。 屋内にとどまって後期に使う(というより来季に残す)教程書の執筆を続けた。 微分方程式や化学反応式など出てくるので、後を託すことになるメインテナーの都合はまったくか…

野次馬データサイエンス(6)「身近な活用事例」でワクワクさせるには

www.mi.u-tokyo.ac.jp 数理・データサイエンス・AI リテラシーレベルのモデルカリキュラムによれば、その教育方法は、授業で「学びの動機付け」のため各機関において特色ある取組を創意工夫するのが効果的と考えられている。そのうえで、人材不足はオンライ…

野次馬データサイエンス(5)サイエンスの面白さに湿軟の区別なし

そろそろ来年に向けての検討も始まってきたようで、ここはひとつ若手の元気の良い方々に交互に担当してもらって、本職のレクチャーでは十分に時間を使って説明できないところをシミュレーションで体感してもらうというのはどうだろうと発案。 試しに様々な分…

野次馬データサイエンス(4) The impressive complexity in the Nautilus pompilius shell

CMoIで浜櫛梳の収穫物を展示提供するのを海産物問屋と自称する洒落のついでにその屋号を考えるうちに、オウムガイの等角螺旋の輪郭をgの小文字にあてるロゴデザインを思いつく。漂着オウムガイと巡り逢う瞬間が、筆者の残りの人生にあるかどうか、憧れている…

野次馬データサイエンス(3)GISとGAM

目下一気見中の《人文科学からみる世界》第2回で、地理情報システム(GIS)の先駆者としてOpenshaw博士が紹介された。Geographical Analysis Machine (GAM)は、メッシュで切り分けたデータの空間分布を自動分析するプログラムの先駆で、Rにもインプリメント…

「沖積図(alluvial diagram)」あるいは「サンキー図(Sankey diagram)」

genomebiology.biomedcentral.com 筆者にとって感銘の深い「コロナ禍の夏の思い出」の発端となった上記論文のあれ(Fig. 2)の名前が判明した。下記記事の執筆者大崩貴之氏によれば、データサイエンティストのご友人に聞くとものの数分で返事があったとのこと…

野次馬データサイエンス(2)「形としてナイものが見える」楽しみ

日本の古本屋で奇跡的に発見したA. K. デュードニー《別冊サイエンス「コンピューターレクリエーション1 遊びの発想」》が届いて、貪るように読んだ。訳を竹内郁雄氏、萩谷昌巳氏が担当されていて、今日に至るまでファンであるお二人に、コンピューターレク…

野次馬データサイエンス

イッキ見シーズンに入った放送大学には大いに啓発され(続け)ている。 冬のシーズンには、《日本語学入門》を録画したほかは、これまで録画したもののうち雷雨で画面が乱れたものを補遺してライブラリをコンプした。また、いくつかのあまり体系化されていない…

デュードニー流コンピューターレクリエーションからデータサイエンスへ(2)というよりはデータサイエンス作法

先の別腹データ教程のためのネタ集め(1)で、プログラミング学園について紹介したが、登録したIDでログインするとすぐに別冊を丸ままダウンロードできるリンクが表示されるというわけでもなかった。 それで、(1)の続きで、現代数学の面白いところをコンピュー…

LiDARで3D/2D計測入門(8)sculpture LiDARingの道

本日振替休日で脊振周治院にて留守番。 家族が出払った隙にLiDAR道の修行を始める。 これまでいくつかのopen artで3Dスキャンを行ってみた。形態はもとより表面の性状まで記録できるのが理想であるが、現実は表面ところどころに風穴が開いていたり、顔が扁平…

永綏𠮷劭(ながくやすくしてよろこびつとむ)

年初から、お役所に出した書類の直しやいくつも営業計画書の作成などが重なり、気持ちの落ち着く暇もなく1月の月末を迎えた。 少しだけ仕事が片付き始めてほっとしたところで、帰宅後放送大学《英語で「道」を語る》第三講を拝見していて、講義で紹介される…

ささやかな蒐集(5)

本日巨大オンラインオークションサイトにおいて、終了30分前くらいに断続的な攻防の末彫像を落札。無事に届けば、筆者のコレクションは絵画4点、掛け軸3本、彫刻3体、茶碗3客、火貰い1点、花瓶2点となる。 年初に思いつめた作品や、その後発見した渡辺弘行作…

初一行野郎樣

大晦日に到着していた業務メールに返信しておいて、open data investigationを続ける。 hatenablogのキーワード検索ページをダウンロードしたHTMLファイルから、VSCで"entry-title-link" classを目印にエントリのURLだけを抜き出すのに、正規表現で試行錯誤…

文献整理2022 season 5 (7) PubMed書誌データをscrapeする

1年分ごとにfetchしたデータはそれぞれ数MB~30MB程度のファイルにおさまり、shell scriptでcatすると600万行ほどのファイルにまとまった。 書誌情報が構造化されて登録されている中で、タイトルと抄録のテキストからキーワードを収集しようとすると、行頭…

おとなのまなび

放送大学で、インストラクショナルデザインと《英語で「道」を語る》を学び、正統的周辺参加での学びはどう動機づけされるのか考えているうちに、舞台が一周回して、気がついてみると佐伯胖門下の方の書籍の森に包囲されていたことに気がついた。英語で「道…

《オウムガイの謎》

雪華堂書店Eメール目録89号が到着して、《オウムガイの謎》に反応する。オウムガイの謎 (ちくまプリマーブックス)作者:郁生, 小畠,秀, 加藤筑摩書房Amazon まだ幼かった子どもを連れて行った渋川マリン水族館のミュージアムショップでオウムガイの貝殻を2つ…

Douglas Hanahanキターーー

今年の1月に11年ぶりの2022年版が出た。タイトルはあのスペースオペラのもじりと考えて間違いないだろう。 doi.org doi.org doi.org こういう悪ノリこの手の洒落がどんどん増殖していくという筆者の予想も見事に的中したのであるが、 www.nature.com doi.org…

史上最高のライブ

筆者のPink Floyd体験は、中学校の音楽教室で聴いた《原子心母》にはじまる。49年前のことである。当時プログレッシブ・ロックのレコードを音楽の授業でかけてくれた先進性には敬意を表するしかない(が、オーケストラと共演しているのは確かなので、サウン…

モダニズム建築の聖地

今治自然科学教室は、市内小学生を対象に毎月一回のバスツアーで高縄半島の自然科学の聖地を巡る催しであった。 あの頃はその集合場所が今治市役所前で、アスファルトの広場に座ってバスを待っていたものであった。 どこにでもある広場と思っていたが、思い…

佐伯胖《マルチメディアと教育》,太郎次郎社,1999年

佐伯胖《認知科学の方法》は、研究室の中で駆け出しから中堅のメンバーになる頃に読んで、面白い抄読会をやるにはどうしたらよいか色々考えさせられたバイブルである。 ごく最近、《状況に埋め込まれた学習~正統的周辺参加~(佐伯先生訳)》は、面白いOJT…

ミイト緯度の指

もう41年も前になるが、1981年頃に雑誌の創刊ブームがあった。その一時期前に高校生が読むような雑誌といえば、「朝日ジャーナル」「科学」「自然」などの硬派の雑誌に限られていて、高校生の頃に創刊された《エピステーメー》の1面新聞広告のグラフィックデ…

the insatiable curiosity of all mankind to explore the unknown

本日早朝に放映された《Apollo 11》を予約録画した。1990年4月にJohnson Space Centerの管制室内に立ち入り、Moon Rock Buildingで月の石にも対面させてもらったことを懐かしく思いながら視聴。 月からの帰還途中の最後のTV中継で、『この計画が象徴するのは…

探索の度合いのより高い日に、より幸福を感じる

遅く起き出して越南珈琲とガーリックトーストを摂りながらAsahi Shinbun The Globe12月5日号(No.248)《ホモ・モビリタス 移動をめぐる「旅」》を読む。筆者のために編集してくれた(のではないかというくらい)興味深い記事が次から次から現れる。 なかでも…

テ料理本を買う

行方のわからなくなっている絶版テ料理本の中古価格の安いのが出てきたので購入した。MS‐DOSテキストデータ料理学 (PC‐PAGE)翔泳社Amazon 1992年3月12日に発行された本(初版第1刷)で今回届いたのは、同年5月30日の初版第2刷である。 いずれにしても来年に…

夏の宿題

今年の夏休みはステイホテルでデータ整理に明け暮れた。 夫婦仲は大変によいのだが、筆者が脊振周治院でゴロゴロしていると、ピアノのレッスンができないCEOにお仕事がんばってらっしゃいと体よく追い出されたわけである。 それでデータはそこそこ一枚の表に…

ステイホテルの夏季休暇8泊目

一旦帰宅して荷物をまとめ直してユウベルホテル福岡にチェックイン。 それなりにお高い分、テレビは推定50インチの4K Regzaで、やや見上げる位置に壁面設置されているので苦労してMBAをつなぎこんでメインディスプレイにしている。 BS放送の放送大学が視聴…

iPad Proが大破したときに担いでいく「鞍」についての誤解

若い頃、Happy Hacking Keyboardのページを拝見して、「カウボーイは馬が死んだらその場に残していくが、鞍はどんなに遠くても自分で担いでいく。馬は消耗品でも、鞍は自分の体になじんだインタフェースであるから」で、いまやキーボードこそデジタルカウボ…

ステイホテルの夏季休暇4日目

荷物一式をRimowaに詰め込み、キャリーを曳いてピュア天神を退館。 ゴロゴロしながら予約済みの福岡アルティ・インにデイユースチェックイン。 椅子は例によってオフィスワーク向きではないが、32インチディスプレイが机上にあるだけでももうけものと思える…

ステイホテルの夏季休暇1泊目

一昨日から少しずつ荷物をまとめて、昨日昼すぎにキャリーカートでRimowaを引いてピュア天神にチェックイン。 4連泊で10,000円と適価で予約できた中短期滞在型宿泊施設であるが、部屋の骨組みはアパートなのである。バス・トイレはもちろん流しもあって、全…

テレワーク振休でステイホテルを試す

コロナ禍で休日出勤が激減しているが、時間外オンライン会議出席分などいろいろかき集めて振休をとってみた。 しかし、CEOからはピアノのお教室などの事情があって脊振周治院には居場所がないと宣告を受けてしまった。天神あたりでテレワーク支援デイユース…

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