野次馬データサイエンス(7)教程書の執筆

 三連休は、秋田市で大雨の被害があり、当地でも体温に近い最高気温が記録された。
 屋内にとどまって後期に使う(というより来季に残す)教程書の執筆を続けた。
 微分方程式や化学反応式など出てくるので、後を託すことになるメインテナーの都合はまったくかえりみず、LaTeXで組んでおくのがよいだろうということにして、(珠玉のOSSの中でも一つの極北と言える)TeXLIVE 2023を入れたWindows 11/10マシンで、どこからでもDropbox上で作業できるようにした。
 よくよく考えると、LaTeXで本格的に数式混じりの日本語を書くのは(書けない計画申請書を除き)学位論文以来である。
 色々とまどいながら、メインのファイルは全体の骨組みだけにして、パートごとに分けたファイルを\inputコマンドで取り込んで一本にまとめる方式の便利さを再認識した。
 数式については、Lamport氏の古いオレンジ表紙のLaTeX本を首っ引きして、分数の分子分母をちゃんと上下にのせたり、積分がきちんと組める(あまり使った記憶がない)記法を確かめて、小さな感激を味わった。
 化学反応論の平衡定数が上下に付記される両方向矢印は、
TeXによる化学組版 - TeX Alchemist Online
でmhchemパッケージを使う記法を教えていただいた。

 また、Paperpileで参考文献・図書・サイトをクリップしておいたら、トップページからそれを選んでciteボタンでBibTeXエントリがcopyされるのには有頂天になってしまった。あとはこのエントリーをBibTeXファイル.bibにpasteして、引用箇所に\cite{citekey}を書き加えるだけで引用でき(サイトの場合にはちゃんと文献目録にURLが収載されてい)るのである。
 そして今更ながら、12年前にスキャンして無人島に持っていきたい本の一冊にした本のすばらしさをかみしめつつ、他のどれとEssential Cell Biologyとを入れ替えるべきかと悩んでいる。

 そして、こうして書きながら振り返って、いまどきならGoogle Colabでもよかったかもと思い始めているが、結局Excelで修業する教程なので、まあこれでよいのであろう。



 
 

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