クリノメータ

 ふだんの野外活動で地図がないと困るようなところまで出かけることはないものの、磁針がちゃんと動いて止まるクリノメーターはほしいと思っていた。主に登山などのナビゲーションにはオイル入りのSILVAかSuuntoのものが推奨されている。しかし、地質分野では、昔ながらの金属製のクリノメーターが一般的である。こちらは地層の傾斜を測る目的で磁針の目盛りの東西が逆になっているのと傾斜計がついていて簡易測量ができる特徴がある。
 モバイルデバイスGPS地磁気センサが当たり前のように搭載されるようになったのは、それほど前のことではない。筆者がiPhone 3Gを導入した後、それほど間を置かずに登場した3GSにコンパスがついているのをみて、悔し紛れに方位磁石を買ってきて3Gのスクリーンの上に置いてみたものだった。
 いまどきのモバイルデバイスはXclinometerをインストールしておけば、あっという間にクリノメーターとして使える。android版iOS版も提供されているのは心強い限りである。これで、通信とバッテリさえ確保できれば、地図もクリノメーターも、スマートホンに集約できるわけである。ただし、不意の落下破損、水中落下、置き忘れ、バッテリ切れ、サービスエリア圏外逸脱は致命的になるだけに、バックアップは必須であろう。[野外活動]

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