Panasonic Liltで板屋峠ヒルクライム

 5時50分頃起床。雨は降っていない。また、XバンドMPレーダーにも降雨域は見られず。ただし、9時頃から雨が降るとの予報である。3時間で往復できれば降られずにすむと考え、レインウェア、デジカメ、ノート、地図をウェストバッグに入れ、ペットボトルホルダを持って玄関に出てみる。気温は24℃くらい、ProTrekの高度計を25 mにあわせて、6時17分出発。
 ロングドライブモードで県道136号を進み、途中のコンビニでおにぎり3個、ミネラルウォーターを補給。内野大橋から小笠木川沿いに脇山大門へいたる。そこから椎原の谷に入るあたりで30分経過。このあたりから道の傾斜は少しずつ増していくが、オートマチックモードで進む。

 椎葉の集落を過ぎたあたりで、自衛隊道路の通行止めの看板を見る。8時30分から工事のため通行止めになるという。土曜日もそうなのかはわからないが、このペースなら8時30分までにたどりつくのであろうか。もと涼山泊があったところは建物も取り壊されてしまっていた。「福岡の奥座敷」の再建はかなわなかったのであろうか。ここをすぎたところの橋が、いよいよヒルクライムのスタート地点である。ここまで45分ほど経過。バッテリ残量は80%。水とおにぎり2個を補給。

 道の傾斜がかなり強く、アシストを切ると重くてまるで進まない。アシストを入れても、低速ギアでは重いだけである。パワードライブモードでトップギアにしてはじめてアシスト感が得られるのである。そういう電動アシストに媚びた乗り方でぐいぐい登る。カーブミラーにはカーブの番号を書いた標識板がついていて、カーブ1から順にカウントアップしていって、カーブ25を過ぎたあたりでバッテリ残量の20%が点滅を始めてしまった。急遽省エネモードに切り替えて、峠を目指す。

 カーブ29を過ぎていくつか無番のカーブを越えたところで、峠に到達。所要時間33分。バッテリは空であるが、少し汗ばむ程度で特に疲れた感じはない。10年前にマウンテンバイクでトライした時には、登り始めから1時間経過したところでカーブ22の手前で足の筋肉が痙攣し始めて断念したことを考えると、電動アシストの威力はすごいと言わざるを得ない。ただしここまでで9 Ahのバッテリーをカラにしてしまった。この先脊振山の登頂路をアシストなしで登っていれば雨に追いつかれてしまうに違いない。
 回れ右して、今まで蓄えてきたポテンシャルエネルギーを使ってアシストなしで帰る。アシストはoffにして、電荷の残りを温存し、山道を滑降するように降りる。高度差のあるヘアピンカーブが二つほどあって、対向車に注意しながらアウトインアウトで道から飛び出さないように旋回するのがなかなか面白い。Liltは車体の振動もなく、取り回しも容易であり、高速走行でも安心であった。制動もよく利く。途中で二度ほど側道から出ようと待ってくれている車の手前で二度ほど急ブレーキをかけてしまったのは内緒である。特に危ない思いもせず椎葉まで下りてきたところでポツポツ雨が降りだした。20分ほどで降りてきた勘定になるが、登りが33分であったのと比べればえらく時間がかかった印象である(登りが異常に速いわけであるが)。
なお、某自転車屋さん関連団体のランキングによるとコースレコードは16分であるという。筆者は下りの途中で道沿いの川で顔を洗って休憩したりした。しかし、それ以外は基本的にはカーブとカーブの間はブレーキ開放で降りてきたのであった。最高速40 km/hは出ていたのではないかと思うが、それよりも速く上らなければコースレコードは出ない計算である。復路では、レーサースーツをまとい、これからロードレーサーで上ろうという方々とすれ違ったが、挨拶しても無視されてしまった。こちらの格好も装備もヘタレだからであろう。
 ほとんど濡れることなく8時20分頃帰着。2時間で往復できたということだ。だが、町に降りてきて段差のある道を走るのはあまり楽しくない。最も楽しめるのは標高差400 m位の峠道ではないだろうか。
 

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