板屋峠までのアシストのエネルギー

 筆者の体重とLiltの車重を合わせて90 kgの物体を、標高差628 m持ち上げるのに要するエネルギーは、90×9.8×628 = 0.554×106 [kg・m2・s2] = 0.554 [MJ]である。そのために満充電状態のバッテリが空になるまで放電した電力は25.2×8.9×10-3 [kV・Ah] = 0.8 [MJ]となる。
 水平方向の移動にともなうアシストのエネルギーや筆者がペダルを踏んだエネルギーを無視しているが、垂直方向の効率は70%ということだ。あと何回か練習すればもう少し節電できるかもしれないが、ここのまま、脊振山頂との標高差1,020 mで外挿してみると、山頂アタックに必要なバッテリは14.5 Ahとなる。パナソニックの最大バッテリの容量は13.2 Ahであり、標準装備の3.1Ahのものと組み合わせると山頂に届きそうである。内装3段のLiltトップギアもローギアもアシストを前提にしたものであるようで、アシストが切れると上り方面は苦しいような気がする。
 このあたり、外見はよく似ているNew Star 636では、ビーンズハウスなみに6段変速であるから、ギアチェンジしながら自走できるのではないか。636と予備バッテリ1本で脊振頂上アタックを試してみたいものだ。

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