android端末を用いたモバイルで、しかも安価なSDRの実現

 なうなうさんのブログを拝見してRTL-SDRを実験したのはもう3年前も前のことになる。当初SDRの設備を整えようと言えば高額の投資を必要としたことから考えると、これは呆れるほど安価で、しかも高性能であることに感激した。これまで未知の領域であった航空無線の、モグラ叩きの面白さに目を開かせていただいて、飛行場で航空無線を聴くのが一つの目標になったが、旅客待合室でノートPCにドングルをぶらさげてイヤホンで聴くという野暮ったいスタイルで時節柄周囲に心配をかけてはまずいというような気後れから、いまだ実現にはいたっていない。
 その後に購入した愛好者参號では120 MHz付近は受信可能帯域に含まれていないので、これは使えなかった。
 20 kHzから2 GHz帯まで、すなわち燈台放送でも航空無線でもFM放送もなんでも、モバイルに聴く方法はないものか。今年の誕生日にはぜひ自分にプレゼントしたいと考えているSDRplay社のRSP1(購入価20,000円)なら、これらの帯域をカバーしている。それほど大きな筐体サイズではないが、携帯用に作られているものでもなさそうである。
 というので、どうしたものかと考えることをリマインダーのリストしていた今日このごろ、iCOM社のOnlineとーきんぐ「スマホにSDR TOUCH+ドングル」では、androidケータイにSDR TOUCHアプリを入れて、ドングルを接続するという方法を拝見した。
 モバイルSDRの実現方法の一つということになるが、android padの大きな画面でスペアナが表示されるのはかなり魅力的である。
 USB変換ケーブルをかませてケータイ本体とドングルのUSBコネクタを物理的に保護しておくための400円ほどのケーブルを買えばいつでも始められる。
 レシーバーについては、手持ちのBluetoothヘッドセット(Sennheisser MM-100)を使えれば、イヤホンケーブルがドングルに絡まる心配がない。その一方、ノイズが乗らないかとかバッテリがあっという間に使えなくならないかという心配もあるのが、楽しいところである。

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