HFコンバータキット

 SDR#でFM放送を聴いていると、CEOはうるさいから停めよ、なぜ同調しているチャンネルをわざわざ変えるのか、という。
 このFM放送ザッピングは実にSDR#の画面に表示されるスペアナとその時間軸方向の経過(以後ナイアガラの滝と略)が一望できるということに関わっている。今目の前を飛んでいる無数の信号のうちで、表示帯域内のものがリアルタイムに表示されていくのである。そのピークはどこの送信所から届いたものだろうか?ひょっとすると電離層の撹乱(流星が飛ぶこともその一つの要因である)で反射されたものだろうか?とピークをひとつずつ調べていくというのは、放送の内容以上に興味深い。おそらく放送の電波をプローブに見立てて、電離層の状態を観測しているという気分になれるかどうかが決めてなのであろう。
 FM放送で電離層の状態を探ったり、割り出した航空無線の使用チャンネルを、ナイアガラの滝で監視しながら周波数モグラたたきするのに飽きるのに、数週間を要したわけである。中波、短波の放送をナイアガラの滝から選別しながら聴いてみたいという誘惑があった。しかし、USBドングルの受信周波数の下限は30 MHzほどで、これよりも下の短波放送やAM放送を受信するには何らかの手段が必要である。TTさん(トラ技のSDR記事執筆者)が個人的に頒布してくださっているHFコンバータキットの購入に一応手をあげてみた。

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