固着の真相(2)

 思えば、Yamaha NS-1000M(片側ツイーター鳴らず)を落札したのはもう3年半も前になる。到着したのはみぞれ混じりの雪の降る寒い夕方であった。直後に片チャンネルのウーファーが死んでいるのに気がついて、ツイーターとウーファーをなんとか鳴るようにしなければならないところで立ち往生してしまった。
 この夏の間にいい音で音楽を楽しめるところまでこぎつけたいと発願して、某巨大オークションサイトで落札した純正ツイーター1本が最寄りのステーションに到着し、明日にも配達されるところまできた。
 並行してNS-1000Mの慣らし稼働を始めて二日目、まだ10時間にも達していない段階ではあるが、鳴らなかったウーファーから微かに音が出ているのに力を得て、ユニットを外してマッサージしてあげたらなめらかに音が出るようになった。
 それでもスコーカーやツイーターのアッテネーターを絞りきって、最小音量にしてやっとバランスが合うくらいで、ウーファーの音量はかなり小さい。固着が完全に解消して工場出荷当時に戻っているなどとは考えないほうが無難なのであろうが、音楽を聴くのが楽しくてしようがない。今後の慣らし調整で、交換ツイーターユニットを含めて出力レベルをある程度揃えて、マルチアンプに進めたい。
 後日記(2021.07.24)>10時すぎに到着したので、テスターで導通を確認しておいてすぐにANTEXをコンセントに挿し、ユニットを交換。接続はハンダ付けで、というのが当時のYAMAHA流であった。まずはSarah Brightman《A Whiter Shade of Pale》など選んでテストしてみる。声の透明感というよりも、片側に偏っていた空気感が空間に拡がるのを確認。
 昨晩のトキオオリンピアード2020+1開会式で《翼をください》がSarah Brightmanに聴こえたことが、チョイスの遠因であったが、実はスーザン・ボイルさんだったということである。

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