ゲイン配分の最適化についての考察

 現在2台のLepy LP-2024Sで、金田式チャンネルフィルターで帯域を分けた信号を増幅しているのであるが、音量の調節は、volumioの画面上でのコントローラーとLP-2024Sのボリュームとの2段構えである。volumioの「Mixer設定」のhelpには「Select the Mixer Type: None = No volume control, Software = Volume control but loss of Audio Quality, Hardware = Best of both worlds, provides ability to change volume without loss of quality」と書かれている。ただし、筆者のHiFiberry DACのオプションは、None or Softwareで、Hardwareは選ぶことができない。Softwareのボリュームを下げると、おそらく信号のbit数が落ちて、音が「ジャギって」くることが想像されるのだが、Noneにしてしまうとツイーターとウーファーのバランスを変えずに音量調整できなくなってしまう。使うならフルボリュームに近い状態で使ったほうが音質の点で有利に違いない。
 一方で、LP-2024Sのボリュームは、初段のOPアンプの後ろに入っている。ツイーターとウーファーのバランス調整のために便利であるが、volumioを90 %くらいで使うようにするとツイーターが9時の位置、ウーファーが10時の位置くらいでご近所に迷惑にならない程度に聴くことができる。どうせ音量を絞るのなら、アンプはフルボリュームに(近く)しておいて、チャンネルフィルタで絞るようにすると、音質の良いスケルトン抵抗が使えてよいかとも思うが、一度増幅したものを絞るのはもったいない気がする。もう少し本質的な解がないか考えてみたい。そこそこ音楽が聴けて、楽しくてしようがないということもあって、金田式電流伝送式アンプを作るという究極の課題が後回しになってしまっていて、風邪がおさまったらまたCDを探しに行こうと画策しているわけである。
 ミュートしたTVでロボコン九州大会や米中新時代のニュース解説番組などを観ながら、正午前となる。退職したらこんな感じに時間が流れていくのだろうか、そしてそれはいいことなのだろうか、などと少し考えてみる。

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