読書

 近所のスーパーにもう一人のアンヌ隊員の救出に向かう途中、本屋さんで光文社知恵の森文庫の小松和彦:京都魔界案内、喜多嶋隆:少女ライカを購入。昼すぎから庭にグランドシートを広げ、毛布にくるまって日が傾く前に読了。
 「京都魔界案内」は,京都の観光スポットを,魑魅魍魎ひしめく説話集などからの引用で紹介したるもの。「陰陽師」ブームに乗ったものであろうか。随所に見られる写真は,観光地紹介写真とはひと味違って,積極的に逆光状態を用いたり,太陽を写し込んだりして,ムードを高めたものなり。参考にする。
 「少女ライカ」の表紙には,標準レンズ(Summicron 50 mm f/2)のついたLeica M3が写っている。現在でも最高のカメラと呼ぶ人も少なからぬ,こだわりのカメラなり。独身ライカ貴族のバイトくんもこれを所有せり。一緒に交通事故にあって亡くなった父の形見のライカM3で写真を撮るうち,広告写真家としての才能を見い出される少女来夏の成長潭。いかにライカ好きとはいえ,娘をライカと名付ける父親も,「私の目はライカの目」とTV CMで断言するAYU同様現実離れしているが,息子の名前がズミクロウとかズマロウでないのは,不幸中の幸いなり。

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