不思議の国の重力(2)

 前報のあらすじ
 Alice in Wonderlandのオリジナル挿絵はJohn Tennielの手になる。
 そのタッチを残して、重力場が強くなったときにお茶会の面々がもう姿勢が維持できないありさまを描いたイラストレーションを何かの本で見かけたのだが、Google画像検索でも見つけることはできず、スキャンしてEvernoteに収蔵している可能性が高いと推測しているがこちらでも検索で見つけることはできていない。

 思い余って、連休中日の本日、福岡市総合図書館に乗り込んで探索してみることにした。
 まず、物理学や天文学の専門書の棚で「ブラックホール」「重力」「星の進化」などのキーワードでヒットする学術書をパラパラと読んでみるが、これらの本では物理的なイメージは微分方程式で精細に描かれているのであって、Tenniel画伯の説明画の入り込む余地はないことがわかった。
 すなわち、そのような絵が掲載されるのは、啓蒙書しかありえない。ここに探索の範囲を絞ってよいことが見えてきた。
 すなわち、筆者が手にとって読んだことがある啓蒙書として、講談社ブルーバックス(やサイエンティフィック・アメリカン)などがターゲットにクローズアップされるが、ポピュラーな科学の本の棚で探した限りでは、これまでに出版されたブルーバックスが全巻並んだ棚があるわけではなく、分館に分散して配置されているものも多いことがわかった。
 熱中してかなり疲れ果てて、手がかりを得たような、得てないような状態で帰宅。オンラインでヒットする市内の図書館分館所蔵のブルーバックスをありったけ近隣の分館に集めるように依頼した。
 
 

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