Macbook Air late 2010年式の復活(2) macOS Catalina patcherを試してみる

 Appleの推奨に従って純正macOS High Sierraインストーラーディスクを作る。そのバージョンに対応するMacでのダウンロードが必要になるため、今回はかろうじて2013年もののMac Proのおかげで助かったものの、おそらくこれが最後ではないだろうか。
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 それで、インストールしたビンテージなmacOS High Sierraは、セキュアに使えるのか?という不安にどう答えればよいのだろうか。macOS High Sierra(10.13)のセキュリティアップデートの対応は、昨年12月末日で終了してしまっている。推して知るべしということであろう。このため、Chromeをインストールすると、「Chromeを最新版にアップデートできるのはmacOS 10.15以降から」とのメッセージが(割としつこく)表示される。これは警告と受け取るべきなのであろう。
 公式には、MBA late 2010をmacOS 10.15以降で動かす道はないので、Chromeをセキュアに使うためのプラットフォームとしてMBA late 2010はすでに命脈が尽きたことになる。
 一方で、macOS Catalinaインストーラーにパッチを当てて、かつてはmacOS 10.15 Catalinaアップグレードを断念せざるをえなかった機種にインストールを可能にする試みがあることを知った。Catalinaは、EOLまであと15か月くらい(セキュリティアップデートは2024年12月末日頃まで継続予定)であり、Chromeを最新版にアップデートできるベースとなる。
github.com
 macOS Catalina(パッチずみ)のインストールUSBを作成すると、MBA late 2010へのインストールが可能であった。Catalinaのセキュリティアップデートがpushされてきて、Chromeの最新版も動く。純正の日本語インプットメソッドは動かないのは、Google日本語入力を使うという工夫で、ふだん使いにはほぼ困らないことを確認できた。

 したがっていましばらく最新版のChromeを動かし(Microsoft 365のwebアプリケーションを使い)たいという用向きなら、MBA late 2010でChromeOS Flexか、macOS Catalina patcherでインストールするCatalinaのいずれかで使えることがわかった。
 ただし、コーポレートアカウントを扱うプラットフォームのOSのセキュアさについては、パッチがバックドアに悪用されていないか確認できる力量が自分にあるのかどうか意識しておかなければ、思わぬところに迷惑をかけてしまいかねない。

 ということで、現時点ではCatalinaで純正macOSソフトを使えるメリットは断念して、ChromeOS Flexをインストールし直した。
 

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