青磁茶碗

 ヤフオクに出品されたNeXT ADBキーボードを眺めている時に、ふと気まぐれに検索して出てきた開始価格1000円の青磁の平茶碗に魂を吸い取られてしまった。
 本当に「朝鮮渡来の古美術品」かどうか、筆者には真贋を見抜く目などないが、「青磁茶碗」で検索して出てくるどのお品も、この茶碗の前では色あせて見えるのである。この茶碗だけはどうしても競り落として、上品な緑色の薄いガラスを積み重ねたような椀の底の貫入を眺めなければ一生後悔すると直感した。こうなると、申し訳ないけれどもうNeXTのキーボードはどうでもよくなった。
 終了日となる今日は、当地名窯のお師匠様にご面会したのであったが、一服頂戴した茶碗にも全く心が動かず。
 悲壮な決意のもとに、終了時刻の10分前におそるおそるbidを入れて、特に逆転を喰らうこともなく終了。ホッとした。
f:id:suushinagai:20200309230049j:plain

本ブログではamazon associate広告を利用しています。