Evernoteデータベースファイルを増設第2 SSDへ移設する

 結局7回ゼロを書き込むフォーマットは27時間くらいかかって終了し、「このMacについて」の「ストレージ」表示に195.85 GBの空き容量のあるディスクが追加された。ファインダーからは、フォーマット(消去)時に設定した名前2nd SSD nameを用いて/Volumes/2nd SSD nameでアクセスできる。
 懸案のEvernoteのデータベースファイルの移設は、Mac OS上でEvernoteのデータ保存場所を変更してみるを参考に行った。
 詳細は調べられていないが、EvernoteApp Store版と元祖evernote.comからのダウンロード版は設定が違うらしく、先にApp Store版をインストールしてしまった筆者には、/Users/user name/library/Application Support/以下にcom.evernote.Evernoteフォルダを見つけることができなかった。
 そこで、一旦アンインストール後元祖版を再インストールして立ち上げてみると、「データベースファイルを移行しています」というような表示が出て、/Users/user name/library/Application Support/com.evernote.Evernoteフォルダが生成された。その中に、accounts/www.evernote.com/Evernote user id/contentsを確認。「移行します」ということであるから、単に不可視化されていただけではないようである(と推測していたが、後述のようにファイルをコピーしていたら1時間はかかっていたはずなので、これはファイル属性の書き換えであったかもしれない)。ここで、EvernoteEvernote helperを終了させる。
 後は、アプリケーションのその他からターミナルを立ち上げて、以下の3つのコマンドを入れる。
 規定の場所のデータベースファイルを増設第2 SSDへmvした後、既定の場所から移設先に向かってシンボリックリンクを貼る(ln -s)ということである。なお、cd の引数を"で囲んであるのは、スペースを含むフォルダ名(Application Support)を含むディレクトリをひと続きの引数としてshellに認識させるためである。
$ cd "/Users/user name/Library/Application Support/com.evernote.Evernote/accounts/www.evernote.com/Evernote user id"
$ mv ./content /Volumes/2nd SSD name
$ ln -s /Volumes/2nd SSD name/content/ ./content
 約40 GBのデータベースファイルの SSDからSDXCカードドライブへの移動(mv)にはおよそ1時間を要した。概算89 Mb/sというところであろうか。このあたりも、USB 3になったいまどきのMacBook Airのほうがデータ転送速度の上限(480 Mb/s)に近づけるのだろうか。
 おそるおそるEvernoteを立ち上げてみると、第2SSDからうまく読み込みできている。なお、Windows版では110 GBのサイズのデータベースであり、まだ同期半ばの状態でコピーしたものと考えている。現在も同期は続いていて、最終的にはWindows版と同じくらいの容量を占めるようになるのではないかと推測している。
 上述のpukarixさんも指摘されるとおり、データベースファイルの構造はWindows版と異なり、Mac OS X版ではノートブックごとにディレクトリが作られる。Windows版はPDFをどんどんdatabase.exbに固めてゆくので、一つの巨大なファイルを持つことになり、編集のたびにPDFファイルを切り出して取り出したり、またくっつけて保存するなどのメインテナンスが自動的に行われているのだろう。ちょうどDNA helicaseと似ているかもしれない。
 もうひとつ気になるのはEvernoteApp Store版と元祖版との挙動の違いである。今後App Store版を上からアップデートしたら、またデータベースファイルの配置が元に戻ったりするのではないだろうか。このあたりは実験してみるしかないように思われる。
後日記>試みにApp Store版をインストールしている職場のMac miniで普通にFinderから/Users/user nameに/Libraryまたはライブラリが見つからないのである。しかし、「移動」→「フォルダへ移動」で/Users/user name/Library/Application Support/com.evernote.Evernote/accounts/www.evernote.com/Evernote user id/contentを直に入れたらcontentフォルダが表示されるところを見ると、どうもFinderで表示されないように設定されているだけということである。またその容量は、113.79 GB、213,879項目の合計となっていて、Windows版のデータサイズからの推測とあっている。現在同期中のMBAも最終的にはここまでいくのであろう。元祖版をインストールする際にLibraryフォルダ全体の表示設定が変わるようなので、アップデートでApp store版がかぶさっても、また全体が不可視状態に戻ることはないように思われる。データ置き場所のディレクトリが変更されない限りは、急にノートブックが見られなくなったりはしないだろうと考えている。

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