mon oncle創刊号, 1981年7月2日

日本の古本屋さんで在庫を調べて創刊号を押さえた。最終号を1983年1月か2月に、千里中央のどこかの書店の売れ残り在庫として購入して以来、30年ぶりの購入である。表紙には伊丹十三氏責任編集とあり、若き日の氏の写真が掲載されている。当時、伊丹十三氏は―六タルトのTVCMに出演しておられて、帰省時にその伊予弁を聞くのが楽しみであったのも、懐しい思い出だ。
 購入価2000円というのは当時の売価480円の4倍であって、ただごとではないのであるが、その価額の大半は31年間の保管料ともいえる。時はバブル経済のまっただ中であったはずだが、480円というのは貧乏学生にはなかなか高く、定期購読するところにはならなかった。というよりも、1981年22才という多感な青春の時期において、阪急箕面線桜井駅から沿線に沿って屋台営業していた商店街のマガジンスタンドでパラパラと立ち読みした程度なのに、30年後に購入を思い立つくらい強い印象を残す雑誌というのは、mononcleをおいてほかにはないということだ。遺憾ながら、その内容はほとんど記憶の外であったが、その分新鮮に読めたトいうことだ。
 

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