野外彫刻を撮影するにあたって、背景を整理するためにできるだけ明るいレンズを絞りを開けて使いたいものだと思い始めた。マニュアルレンズならMinolta MC 50 mm F1.2とかCanon FD 85 mm F1.2を筆頭に持っているが、マイクロフォーサーズシステムでは100〜170 mm相当の中望遠レンズの画角になるので、引きのない場所では全景を捉え切れない心配が出てくる。こういう場合には広角レンズがあると安心であるが、被写界深度が深くなるので絞りを開けられないと背景がうるさくなりやすい。ハイスピードの広角レンズはマニュアル時代でも高価で、しかも最近ではほとんど出物がない。各種ミラーレス一眼でマウントアダプターを使って楽しんでおられる方が多いためであろう。
マイクロフォーサーズ用のレンズは、オリンパス、パナソニック、シグマ、トキナ、コシナから発売されていて、その全貌を知るには各メーカーからの発表資料を総合しなければならない。不勉強な筆者などには、むしろ価格.comの一覧表が助かる。m.Zuiko digital 12 mm F2.0は、24 mm相当の画角の明るいレンズで、しかも（この性能にしては）破格に安いというべきであろう。筆者の経済状態ですぐに購入とはいかないにしても。現行品としてリストアップされているのは心強い。
