アポロ13、2001年宇宙の旅

 Movie+ HDで、Apollo 132001: Space Odyssey二本立てを観る。
 アポロ13の主要な舞台の一つであるJohnson Space Centerの管制室は、筆者も1990年に立ち入ったことがある。NASAのエリートがその管制室でタバコをスパスパふかしているのが痛快ではあるが、これは1960年代末の話であって、筆者訪問の折にはスペースシャトルのミッションもなく、管制室には誰も居なかった(灰皿の有無は記憶にない)。今ではこういう不良の出てくる国威発揚映画は本国では放映禁止になっているのではないかと心配である。また、空想シーンの月面での動作やレゴリスの動き方は、さすがに月面ロケをしていないという感じである。高速度撮影をすると感じが出るところであるのに、惜しいことである。なお、脇役の方々は今ではFOXドラマなどで主役を張っているような俳優さんが多く、「ああこのFBI捜査官も若い頃はヒューストンにいたのか」などと勘違いをしてしまう楽しみあり。
 《2001年宇宙の旅》に出てくるモノリスは、その寸法が12:22:32である(と後編の《2010》では)言われているので、それが横向きで大写しになれば9:4の37インチスクリーンにいっぱいになるはずである。実際にはシネマスコープを上下に少し余白のある形で放映しているので、画面サイズは9:4ではないのだが、2001のモノリスは1:4:9よりもやや長めで、1:4:10くらいになっているように見えた。
 迫力のある画面はなかなか堪能でき、これまでに見落としていたところに新たな発見があるという楽しみ方もできることがわかった。ただし、退職後に一日中映画を観ているような生活というのは御免蒙りたいとも思う。[映画]

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