Revolution Enterprise

 System 5から漢字Talk 7あたりのMacには、HyperCardという、カードのようなインタフェースを持ったオブジェクト指向スクリプト言語環境がついてきて、いろいろと使いまわしたものであった。例えば、当時図書館の検索用PCを借りて、最新版のCD-ROMをとっかえひっかえブロードな条件で文献検索した結果を1.4 MB 2HD FDに落して持って帰って来ては、そのテキストファイルをフィールドごとに読み込むスクリプトを書いてHyperCardの文献カードに読み込んで、さらに条件を絞ってリストを作ったり、T検定をするカードを作ったりしていたのであった。ああ、Mac Portableの重さとハードディスクの回転音が懐かしい。
 しかし、OS 8あたりからはだんだん別売りソフト扱いになり、OS Xの御世にいたってとうとう見捨てられたかとあきらめていたのであるが、なんとマルチプラットホームに輪廻転生していたようである。もちろん、あの頃想像すらできなかった、ブロードバンドもマルチメディア再生もなんでもこなす、という21世紀仕様であるが、その価額もまた、£666.00というからハンパな感傷で導入できるというものにはあらず。
 あの時代に一世を風靡した言語環境の中では、タダでバンドルされていた分一番軽く見られていたような傾向なきにしもあらずであるが、あれから20年たってみると一番出世しているかもしれない。という気もする。[Linux]

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