そういえばこの間は

 天神のbook・offという古本屋さんで,波多野誼余夫編:音楽と認知,認知科学選書12,1987,東京大学出版会を見つけて買いました。1990年頃には既に大阪の大きな本屋さんを回ってもなかなか手に入らなかった本だったので,ちょっと意外でした。いや,この大都市の文化水準の高さに改めて感激したというか。
 そんなわけで,今日は思うところあって休日営業の帰りにバスを乗り継ぎ,『常時在庫50万冊以上』を誇る古本屋さんに行ってきました。飛行場のそばだからか,はたまた本が多すぎて掃除もままならないためか,パラパラとページをめくると埃が飛んできて,風邪のなおりかけたのどを刺激し,お金払って出てくる頃には指が真っ黒になっているというありさまでしたが,古本屋さん独特の分類間違いもあって,ワープロの誤変換でも楽しむような感じで棚から棚へと見て回りました。ふだん見ないジャンルの本に出会うセレンディピティな楽しみが古本屋さんにはありますね。買ったのは月刊アスキー1995/1月号と1996/10月号,「柴山守:X11による画像処理基礎プログラミング,1994,技術評論社」,「中村彝展図録,1973,日本経済新聞社」でした。アスキーは,ずっと探していたもので,ついに見つけたという感じです。X11…はgtkのない時代の本で,もはや時代遅れの感も否めませんが,まあ1100円だったので。
 中村彝は,田舎の美術館に父親の好きな平磯海岸という絵があります。たった600円の図録ですが,ファンにはお宝でしょう。

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