ささやかな蒐集(6)

 たまたま国内最大級のネットオークションの、作家名不明の彫像に気がつく。
 筆者憧れの佐藤忠良《脚伸ばす女》を越えるほどの精密な造形と緻密な仕上げで、なみなみならぬ実力をお持ちの作者の作品と確信した。しかしその作者をイニシャルから推定しようとすると、chatGPTにも助けてもらえない、難しい作業になることを思い知らされた。
 実は筆者は約千名の彫刻家の人名録を作成しているので、網羅的でもないが、ともかく候補は探し出すことができた。
 後日記(2023-04-11)>結果的には湯上がりアートさんの出身地別彫刻家一覧が決め手となって、同型異体をネット上で確認することができた。

 何とかしてお金を工面できないか。
 後日記(2023-04-08)>ビッドが入らず1万円下げて再出品されていたのを、本日特に競争もなく落札。ただしささやかな蒐集には、ささやかならざる喪失がつきものである。購入資金の調達のためにカメラレンズ関連機材のとりまとめ作業に着手。防湿庫の中のPanasonic Lumix G1のボディーが融けたようにねちゃついているのにびっくりした。塗り直してベタつきをとめたとの報告を見つけたが、性能面においてもすでに売り物にならないのであろう。
 箱はなるだけ大事に取っておいたはずなのに行方不明。Stay homeの時に今日の日が来ることを想像できず、処分してしまったかもしれない。
 気を取り直して三脚から固着したネジを外すためにネジザウルスを準備する。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。