佐藤忠良《ボタン(大)》


 続いて福岡銀行本店のテラスに移動。もともと昭和62年に第1回福岡市都市景観賞を受賞した彫刻庭園に、日本を代表する彫刻作家5人の延べ9作品のブロンズ像が配置されていることになっているが、一昨年あたりに改装され、佐藤忠良《ボタン(大)》、本郷新《想》、木内克《裸婦》、柳原義達《道標・鳩》は庭園に再配置されて鑑賞可能であるが、以前と同様なら夜間はロックアウトされる可能性がある。桑原巨守作品2点などは、店内に配置されたようであって、閉店日でもATMコーナーの利用のために開放されているスペースから鑑賞することが可能のようである。
 マントを被り、ブーツを履いた人物像というのは、作品の面積の大部分が布地や皮革の材質を表現しているという意味で、佐藤忠良作品の中では特異な存在である。これまで印刷物で拝見していた限りではスター・ウォーズのダース某のようにうつむいていることもあって、顔はまったく隠れてしまって観察できなかった。佐藤忠良師は顔を造形したのかという疑問を持ってのぞき込んでみた。その答えは、ここに示す通りだ。

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