文献整理2020 (3) ZOTEROのbetter BibTeXを使う(citekeyのリフレッシュ)

 ZOTEROはもともとFirefoxで動いていたアプリケーションであったというような出自から、いくつかの.xpi拡張子のつくaddonで機能強化を図れるようになっている。
 文献情報を表示したブラウザからのデータの取り込み、テキストエディタとの書誌情報のやり取り、BibTeXで利用できるcitekeyと文献リストファイル(.bibファイル)の生成機能など、単体では手の届かないところが補われるのが痛快である。
 citekeyは、(La)TeXで文献を引用するときに.bibファイルで定義したcitekeyを本文中の引用箇所に\cite{citekey}と書いておけば、出現順に番号を振り、文献リストを組版するところまで(La)TeXBibTeXがほぼ全自動で面倒を見てくれるというものである。
 citekeyは使用者が自由に定義してよいのであるが、当初は[ファーストオーサーの名字][titleの最初の3語][Journal名][出版年]となっていたのを、環境設定→better BibTeXで[ファーストオーサーの名字][出版年]に設定変更した。が、何も変わらない。設定画面には「citekeyは自動更新されないので、書き換えたければrefreshしてください」と書いてあるのだが、どうやってリフレッシュすればよいか、なかなかわからず。マウスの右クリック(ができないMacの場合は[control]+クリック)で出てきた(隠し?)メニューでリフレッシュすることができた。
 .bibファイルには、ZOTEROが収集したPubMedの書誌情報が盛り込まれていて、タイトル、著者などのほか、驚くべきことにアブストラクトまで含まれている。これを適切にAWKの一行野郎で処理してLaTeXにかければ、my Index Medicus PDF版が自動生成できる予感がしてきた。

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