命からがら

 低気圧の接近で宵の口から南風が強くなる予報なので、その前に帰ってくる予定で出発。
 二一二○時頃にノースショアに到達した頃からどうと風が吹くようになる。
 来た道が水没して海水がひたひた洗っているのに気がついて、背筋が寒くなる感覚を久々に思い出した。
 生命の危険を予感する根源的な恐怖は、思い出せる範囲では、曾祖母とマツタケ山に入って2つの池の間の冠水した堤に直面した時と
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 小学校に上がるか上がらないかの頃の梅雨時の曇った日暮れ時、見渡す限り田んぼであったこのあたりで、まだ舗装もされていたなかったこの道に川から蛇が同時多発的に這い上ってきて、進路も退路も断たれた時
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の感覚である。
 向かい風で全くスピードが出ず通常の倍ほどの時間をかけて帰着。
 風はますます勢いをまして明け方まで吹き荒れたのだった。
 後日記)当日、長崎市ではあびき(副振動)現象が発生して市街部が浸水したことが報道された。
 海上保安庁発表の博多港の潮位の記録によると、3月20日の夜の満潮時にかけて周期的に潮位が上昇し、そのピークは50 cmほど、19時30分頃と22時すぎで、ほうほうの体で逃げ出したあとにさらに潮位は上昇したものと見える。
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 ただしこの変動は同日の長崎港の30分〜45分周期のあびきによる潮位変動とはかなり違うように見える。
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