コンピュータ事始め

 筆者が1983年に大学を卒業した年、岡山に赴任し、一年後にFujitsu FM-11AD2を購入した。先週の倉庫の整理の際にその時の領収書などは出てこなかった。その次にサードパーティが68008ボードを載せて68000 CPUでLispの使えるFM-11AD2+を購入した。これらのFMシリーズは岡山市の西古松から東山官舎に移る時に処分してしまった。Basic09でプログラムされたELIZAのソースの載っている本は見つからなかったが、後に別冊I/O CPU5(工学社1984年6月15日発行)と判明。おそらく古本屋さんに持ち込んで、値段の付かないものとして放棄してきたものと思われる。
 1987年にはSmalltalk-80が使いたくて、Smalltalk-Vの走るMS-DOSマシンとして日電PC-9801V21を購入した。当時16色のカラーグラフィックスが通常の仕様であったので、C言語でプログラミングして計算したフラクタル画像を3原色それぞれに16階調で表示させ、Nikon F2で多重露出してフィルム上で65564カラーを実現したものであった。
 その後1988年1月にMacintosh IIを購入した。Mac IIはその後FDドライブをアップグレードしながら6年間使用し、その後PowerBook 190購入時に下取りに出した。当時週一回仕事に出ていたので、前泊先でも使えるようにMacintosh Portableを買い足し、さらにMacintosh DUO230に買い換えて大変重宝した。DUO230本体には当時ファイルのやり取りの標準的な手段であったフロッピードライブもなければCDドライブも付いておらず、USBどころかPCカードさえ装備されていなかった。ソフトの実装やデータのやり取りにはAppleTalkという、電話線を用いたローカルエリアネットワークを介して他のデスクトップMacとつないで、ちょうど今のMacbook Airと同じような使い方をしていたことになる。

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