山葡萄の篭

 帰宅してふとつけた《美の壺》でかごバッグの美にとりつかれる。百年くらい使えて、使えば使うほど色艶に深みが出るというあたりにクラクラとする。早速調べてみると、山葡萄の編み篭は高いものでは十万円以上、安いものでも数万円はする買い物である。しかし百年使えるとすれば…?それほど高いとはいえないのかもしれない。何と言っても筆者が生まれる百年前といえば、日米修好通商条約が結ばれるという、まさに坂本龍馬が活躍していた時代であったのだ。
 チョートク師は、竹の市場カゴに撮影機材を入れて持ち運び、国際線にも搭乗されるという話を読んだのはついこの間のことであったと記憶するのである。2000円くらいで買えるベトナム製の竹の篭に基幹ノートPCなど一切合財をほうりこんで通勤するというのもなかなか痛快ではあるまいか。

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