夕方まで天気がよかったのに、宵の口から雨が降り始めるという日が今週に入ってもう二日あった。保冷トートのポケットから雨水が浸入しないよう、上下逆転させてシティバイクのかごにほうり込んで帰宅した。
チョートク師のように、市場篭に持ち変えるのはなかなか素晴らしいことだと検討を重ねたが、晴れている日ばかりでもないし、自転車で転倒したときにバッグの中身が路面に飛散することに思い至った。また、以前お入院用に調達した不完全にしか締まらないトートバッグで、突如激しい降りに遭遇してvaio C1 MSXのバッテリをやられたことがずっと心的外傷になっていることも思い出した。
少なくとも完全に閉鎖できるバッグを探すべきなのである。
試みに、そういう条件でどのくらいのバッグがヒットするものか調べてみると、まずZero Halliburtonのアタッシェが見つかった。
ゼロハリバートンのケースはもともと砂漠の砂の入りこまない旅行かばんというところから出発した設計なので、堅牢で気密性が高い。ケースのふちはo-リングを介して密閉されるのである。中古が15,000円くらいから見つかるので、探しやすいというメリットがある。その反面、何も入ってなくてもサイズは変わらず―衝撃吸収機能とのトレードオフであるが―、さらにちょっとでも中身が大きくなると蓋が閉まらなくなるという気難しさがある。公共交通機関で移動中にちょっと中身を取り出したり仕舞ったりするのが意外と大げさになってしまうきらいがある。筆者などiPadのケーブルがはみ出しているのをそのまま閉めこんで断線させてしまった。
その点、廃番ながらTumiのトートバッグはそのあたり柔軟である。提げ手を肩にかけることはできそうにはないが、これこそ「Aquascutumのコートに似合う」トートかもしれない。…倒産したブランドのスタイルにこだわりすぎる必要もあるまいが…。
現行品番に相当品はなさそうなので、何年ぶりであろうか、オークションにビッドを入れて廃番品を落札。