Lowepro Photo Trekker Classic (2) 天日干し中に背負いやすさの物理学を再発明

 2日続けて蓋を全開した状態にて天日干しを敢行。蓋を開けて吊り下げていると、なんだか鳥かごのようにも見えるし、シロの◯桶のようにも見えるのである。
 うちの庭に、やや薄汚れた白い老猫を見かけるようになったのはいつ頃からのことであったか。これまた年をとってますますかわいさの増した古◯のCEOが追い払っても逃げない、あきれるほどのふてぶてしさであるが、筆者が出勤しようとしてふと縁側を見たら、生協の共同購入の発泡スチロールケースの横で、ケースに同化したつもりなのか、それはもう得意顔で日向ぼっこしているのがおかしくて吹き出してしまったりするのである。これは賢治の童話に出てきそうな猫であると気がついて勝手にシロと命名している。
 それで、天日干しをしながらPhoto Trekker Classicを観察してみるに、中にはしっかりした間仕切りがベルクロテープで取り付けられていて、センターに望遠レンズを装着したカメラを一台収めることができるようになっている。類似種のカタログ使用例写真では、カメラを上に、レンズが下向きになるように入れるのが基本のようである。想像するに、落としたときにカメラが下にあると衝撃でマウントが歪んでしまいかねないから(破損するのはせめてレンズだけになるように)ということなのであろう。
 しかし、バックパッキングの教えによれば上に重いものを持ってきたほうが背負うのが楽であると言われている。筆者の標準レンズであるAi-s Niikor 400 mm F3.5[ED]は、質量の中心が対物側のガラスの塊(前玉)に集中しているから、Lumix GH2をつけた状態で(前玉を上に)倒立させて入れたのを想像してみると、前玉が首の付け根あたり、すなわちPhoto Trekker Classic自体の回転中心であるショルダーストラップの付け根あたりの肩を結んだ線に接近するから回転モーメントが最小となり、かなり背負いやすくなりそうに思われるのである。頑丈な間仕切りで前玉を上手く支えれば、カメラボディーに負担をかけないように倒立格納できそうに思えるのである。ダメならカメラボディーがバッグの底から離れるように木枠を自作するという手もある。
 底の深いがま口のようなデザインのPhotoland TR+では、レンズを倒立して入れることなど想像すらできなかった。いきおい、レンズを下向きに格納することになり、回転中心からかなり離れた位置に前玉の質量が集中して、巨大な回転モーメントが筆者の腰椎を直撃していた可能性がある。 というので、まだ背負ってもみないうちから、実験結果に期待が高まっているのである。
 ちなみに日曜日以来シロを見ていないのだが、あるいは納◯されそうに思っているのであろうか。[BDU]

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