ミレニアムコンサート



  12月2日は家内のアマチュア音楽仲間が集って博多駅前の某地下ホールを借りきってのミレニアムコンサートでした。昨年はホールの大きさも明るさもわからず,さらに雇われてきていたセミプロのカメラマンに遠慮して散々な写真をとって酷評されたものでした。今年は経費節減のため雇われカメラマンもおらず,大体出演者も去年の2/3(聴衆もその家族がちらほら)という,地味な催しになりました。
  それだけに期待も大きいような気がして,昨年を上回る機材を持ち込んでカメリハをきっちりやりました。Nikon F2は三脚固定,Nikon EMにストロボつけて,旧ソ連製は明るい中望遠レンズでストロボなしで,3台で撮って保険をかけました。
  で,そのネガがあがってきて,失敗は一コマもなかったのですが,200コマのうちの20コマほどをスキャンして家内に見せたところ一言「もっと高いカメラ買いなよ」。昨年来ていたセミプロは生活かかってますから当然めったな機械は使えんわけで,無難な機材(Canonの一眼レフとContax)で無難な写真を撮っていました。しかし,私の場合は,旧ソ連製の見るからに無難じゃなさそうなカメラをはじめ,20年以上前に作られたマニュアルカメラしか使っていないんです(自慢じゃないけど)。さらに出張のたびに,あるいは夜な夜な買い集めた古風な中古レンズ群。平素ちゃんと動作する事は検証ずみで,ある程度描写のくせとかも分かった上で撮ってますからちゃんとうまくいっているわけですが,どうもそのへんに問題ありとにらまれたようです。
  そしてついに昨日全200コマのサービス版があがってきました。驚いたことにディスプレイで見たのはまったく違って,美しい仕上がりでした。これには私も驚きました。家内も前言を撤回するしかなかったようです。あ*か*カメラには足を向けて眠れません。
  ですが,よくよく考えてみれば,古い楽器にン百万出してありがたがったり,どれだけいい楽器でもやっぱりウデが伴わなければね…ということを知っているのもむしろ音楽やってる人ではなかったでしょうか。そういう意味では,ウデはそっちのけでもっと良い楽器(カメラ)を勧めてくれた家内には感謝しないといけないのですが,曲というか楽譜(被写体)に年季が入っているとやる気が起きないという,構造的な問題もあるのだぞ。
  全体に,プロの写真屋さんのとる無難な写真からさらに一歩半踏み込んで撮ったため,記録写真よりもドキュメンタリーっぽい感じの仕上がりです。自分なりには営業用写真に徹したつもりでしたけど,まだまだ甘かった。前言は撤回されてしまったものの,旧ソ連製の明るい中望遠ポートレートレンズのバックのボケぐあいには私自身ちょっと感動して,Nikon EMで使える明るくてコンパクトな中望遠がほしなってきました。てなわけで早速eBayをうろついている年の暮れです。

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