Stay homeにあきちゃった君に(2)

 ライフゲームにコミットできなかった君は、マンデルブロー集合の探検に出かけてみないかい。
 2回かけると-1になる虚数ii = -1)というのを習ってないうちに、こんな図形がどうしてできるのか説明するのはすっごく難しいけれど、まずはちょっとのぞいて見て、興味が湧いたらくわしく調べてみるというふうに進んでみたらどうだろうか。
 iPadiPhoneを使っている君はappストアでFrax を探してみよう。無料のお試しだけで「圧倒」されちゃうよね。をぢさんも風呂でのぼせてしまったよ。有料アプリ部分も試してみたくなったらお父さんかお母さんに確認してもらおう!

Fraⅹ

Fraⅹ

  • Iter9, LLC
  • グラフィック/デザイン
  • 無料
apps.apple.com
 ソフト(アプリ)を立ち上げるだけで得体のしれないお団子が表示されてクリックしたり指先で操作したりして、黒との境目のギザギザしたところを拡大していくと似たようなお団子が現れてきて、よーく見ると本体とは細い線でつながっていて、そこを拡大すると…というか、いくら拡大しても新たなお団子が芋づる式にどんどこどんどこ現れて尽きることがない。これをフラクタル図形と言うんだけど、何もない2次元空間の中にこんなものがどこまでも詰まっているなんてスゴくない?
 「ぼくらからみると、ここは厚い立派な地層で、百二十万年ぐらい前にできたという証拠(しょうこ)もいろいろあがるけれども、ぼくらとちがったやつからみてもやっぱりこんな地層に見えるかどうか、あるいは風か水やがらんとした空かに見えやしないかということなのだ。」宮沢賢治《銀河鉄道の夜》
 WindowsmacOSの君は、今のところxaos-projectのXaoSをおすすめしておくことにするよ。
github.com
 をぢさんがやっていた頃は、シングルコアCPUでクロックが今の1000分の1もなかったから、C言語コンパイルしたプログラムで(多分640x480ピクセル?の)一枚の絵を描くためのデータの計算だけで一晩かかっていたんだ。つまり、今ならクリックしたらリアルタイムで拡大表示されちゃう探検の一歩を進むのに、一昼夜かかっていたんだ。しかも、できたデータを見るために別のプログラムで等高線表示みたいなことをするんだけど、グラフィックが貧弱で同時に8色しか表示できないので、赤青緑(光の三原色)それぞれ8階調の画を作り、それを銀塩カメラで多重露出して512色カラー写真に合成したんだ。撮ったフィルムを次の日の朝に写真屋さんに出して夕方にやっと全貌が見られて感激するんだけど、またその中で拡大してみたい範囲を決めてプログラムを書き直し、探検(計算)を進めていくんだよ。本業も探検も楽しくて、ワクワクしながら夜ふかししてついつい睡眠不足になっていたよ。今で言う〇〇依存だったのかもしれないなぁ。
 そろそろ休校解除になる君たちも、生活のリズムを整えてがんばっていこう。

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