印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション

 まん中の子が取引先から拝領した招待券のお相伴に与り、県立美術館をたずねる。
 たまたまアクロス・ミュージアムコンサート in 県美第2部開始5分前くらいの入館となったので、立ち見でサティの小品を中心とするバイオリンとピアノのコンサートを堪能してから展覧会場に入る。
 買うとしたらどれにするか吟味しながら、入り口でもらった出展絵画リストに丸をつけながら出口まで歩いてきて、もう一度確認しながら入り口まで引き返したところ、二重丸は3つになった。
 最近の流行なのか、会場には二枚だけスマホで撮影可能(ただしフラッシュ禁止)な作品があって、一枚はドガ《リハーサル》であったが、ドガの絵は十二年前にイッキ見したことがある。Norman Simon美術館の方が(ことドガのコレクションにかけては)気合が入っているように思われた。
 家族で答え合わせすると、アンリ・ファンタン=ラトゥール《春の花》、セザンヌ《エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰》は全員一致、アンリ・ル・シダネル《月明かりと入江》はCEOには響かなかったようである。逆に筆者にとっては選外のターキッシュブルーの空と海の作品がよかったと言っていた。真ん中の子はウィリアム・マクタガート《満潮》もよかったと言っていたが、筆者のランキングでは4位だった。
 前回のゴッホのマロニエもそうであったが、気味が悪いほど同じものに見とれているようである。好みの一般性にまで普遍するのはおこがましい限りである。家族の好みが似ているとまとめてよいのか、鑑賞眼の発達段階がそのくらいというべきなのか。
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