TEAC HiRes Editor

 Hi-ResのファイルのほとんどはRaspberry Pi(初代)では音飛びしてしまうのに、Xperia SOV36ではまったく問題なく再生できる。Xperiaの性能がかなり圧倒的な実感はあるのに、ホームページで公開されている仕様など調べてもさっぱり圧倒的な数字の差が見えてこない。
 Raspberry PiではUSB 2.0 (40 MB/sの転送スピード)のソケットに挿しているSDXCカードを、Xperiaでは USB 3.0 (500 MB/s)で読み出すからだろうか?とも思ったが、最も大きなサイズのファイルでも必要なデータ転送レートは883.9 MB/295 s (=2.83 MB/s)であるから、USB2.0でもかなり余裕がある。一方で、CPUについてはARMv6 (32 bit) 0.7 GHz/シングルコアとARMv8 (64 bit) 2.45GHz/クアッドコア+1.9GHz/クアッドコアとでは、圧倒的な違いがあって、これはRasPi 3 (ARMv8 1.4 GHz/クアッドコア)でも追いつけないパワーである。
 先日のHiResお試しファイルのうち、DSDファイル(dsfサフィックス付き)はmacOSで書類ファイルとして認識されている。ちゃんと音楽ファイルとして認識されるサンプリング周波数2,822kや5,644kのファイルと11,289kのファイルではアイコンが異なる。
 そして、dsfファイルは、androidの「ミュージック」やDouble Twistでも音楽ファイルとして再生の対象にならず、macOSのX Lossless Decoderで変換して再生可能になったが、11,289kのファイルはXLDにdrag&dropしても変換できなかった。macOSでは、分解能が上がりすぎるとOSがオーディオデータファイルと認識しなくなるのだろうか?
 というので、TEAC Hi-Res Editorに読み込みできるか試してみた。DSD 11.2MHz・PCM 384kHz/32bit対応を謳うだけあって、ちゃんと読み込みでき、384 kHz 32 bitのWAVファイルで保存することができたが、これもまたXLDにはかからず、ALAC化することができない。ダウンロードファイルが壊れていたわけではないことだけは確認できたわけである。

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