一家ですみこばーちゃんの病床に新年の祝辞を述べに参上したところ、想定外ながら昇進のお祝いを賜った。
そろそろ革靴を買い替えたいと念じていたので、その足でマリノアシティ福岡に向かう。
もともとあらたまった場所に出席する時には、独身時代に岡山のToposの一角のリーガルショップで買ったリーガルの革靴を愛用していたが、これは筆者の足にはローカットすぎるのかハイカットすぎるのか、くるぶしの下のところが擦れて長距離の歩行はできない靴であった。使用頻度が低く靴箱の中でカビさせて廃棄処分となってしまった。
それ以降、安物の靴を3か月くらいで履きつぶしてきた。ところが、そういう靴で歩き回るうちに右くるぶしを痛めてしまった。それに懲りて3足分くらい奮発して購入したHawkinsの蒸れない靴がかれこれ2年8か月もっている。通気性がよく、蒸れず、また歩き心地も申し分ないのだが、踵の部分が摩耗してしまった。
ご祝儀袋を握りしめ、アウトレットショップで合うサイズの中から選んでいくうちにHush Puppiesの甲の広いビジネスシューズM-0378番が見つかる。限られたサイズのものを売切御免しているので、その制約の中から探さなければならない。筆者は特にブランドにこだわりもなく、安くて履き心地のよいものが見つかればそれでよいと考えてきたのであったが、Hush Puppiesは佐貫亦男先生の「旅と道具」の第2章「旅のはきもの」で街歩き用の靴として紹介された、憧れのブランドである。ただし、ハッシュパピーは安っぽい外観であると書かれたきりで、写真などは紹介されていない。Googleで検索しても出てこないので、おそらくどなたもこれという正解はご存じないのであろう。そこで、一昨年LAPUA KAMAAのビーチシューズの履き心地に惚れ込んだ時に、佐貫先生の絶賛されたのは、普通の革靴ではなく、皮革製のスリップオンシューズのようなデザインではなかったかと勝手に推測してみたのだった。実に履きやすく、心地よいので厳冬期以外の3シーズンのワークアウトに使ってきた。そろそろ少しほころび始めたので、今年の夏シーズン前には買い替えしておきたいものだ。
- 作者: 佐貫亦男
- 出版社/メーカー: グリーンアロー出版社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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