Lumix G1とGH1

 「デジタル一眼のNikon F2Lumix GH2を使い始めてから、GH1はほとんど予備カメラという位置づけになってしまった。その理由の一つは、GH2からバッテリの型式が変わってしまったことにある。バッテリを健全な状態に保つには、定期的に充電と放電を繰り返すのがよいわけであろうが、なかなか日々に疎しで気がついたらもう7か月、放電しっぱなしである。
 そういう次第であるから、G1とGH1のそれぞれレンズキットを下取りに出してどなたかに使っていただくことを考えなくもない。しかし、GH2はボディーのみ購入したために、下手をすると使えるレンズがなくなるという、追い詰められた状態で、防湿庫の中に待機状態のまま月日が流れてしまっているのである。
 ところが、昨晩偶然に発見したページには、Lumix G1を分解して、センサーの前に入っているローカットフィルタを除去して赤外領域での撮像を可能とする改造が紹介されていた。入手困難になりつつある銀塩赤外フィルムや高価な特殊レンズを調達しなくてもハイコントラストな赤外画像を撮影できるということだ。銀塩カメラの光学ファインダーでは、赤外線は人間の目に不可視であるから、直接フォーカスを調整することはできなかった。それで、カメラレンズの赤外目盛りで焦点を補正しなければピンぼけになってしまう危険性があった。けれど、G1ならライブビューで直視下にフォーカスを当てられるし、オートフォーカスさえ可能かもしれない。この改造は小さな一歩に見えて広大な未知の世界に向けての偉大な跳躍になるのではないだろうか。
 中古を1台買ったつもりで、手持ちのLumix G1を風景と天体写真専用機に改造するというのも、夏休みの宿題としては面白そうに思われるのである。
 一方で、GH1の方は、ファームウェアを入れ替えて画質を向上させるハックがあるという。メモリーカードの性能などの面で破綻のないように「自主規制」していたデータ転送レートなどのリミッタを外すハックらしい。いくら画質の向上が見られようが、撮影途中でデータ転送エラーなど発生して停まってしまうようでは、怖くてとても仕事では使えないわけである。が、このハックの趣旨を生かしたような形でGH2の撮像パラメータが設定されていることから、開発陣がハックを参考にしたのではないかと推測する向きもあるようだ。[もっと光を]

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