Banana Republicカメラマンベストのクローン

 バナリパのカメラマンベストというのは、ポケットだらけのコットン地のベストで、前世紀の終わり頃には報道写真家やジャーナリストの定番であったらしい。
 ところが、バナリパが(筆者の唯一のジーンズの製造元である)GAPの傘下に入って、カメラマンベストの製造はやめたようである。しかし需要は少なからずあるわけであろうから、同じ設計のベストがサファリベストなどの名前でCampcoで製造されているというのが、古書で入手した優れモノ・カメラGOODSベストセレクション―一冊丸ごと「カメラグッズ」に記載された情報であった。が、Campcoブランドのアウトドア用品が買えるお店などというのが、かりふぉーにあにごろごろしているというようなことは全然なくて、Campcoのサファリベストも検索困難になっているところを見ると、なかなか入手は難しそうである。
 それで見つけたのがHumveeフォトベスト$49.00(国内価格6000円くらい)で、これもポケットの配置からバナリパクローンと考えられる逸品である。と書いて得意になっていたが、要するにこのHumveeブランドがCampco傘下なので、これこそ正統派クローンというべきであろうか。$49.00(国内価格6000円くらい)はnepucaブランド8着に相当すると考えれば相当高いが、収納性能(下向けても中身が落ちないとか、ポケットを開けるときにファスナーで静粛性があるとか)を考えるとリーズナブルな価格かも、と思えてくるのである。
 ただまあ、よくよく考えておかないといけないのは、これらのフォトベストが銀塩カメラ華やかなりし頃の定番設計であることで、デジタルカメラの御世にも定番として存続しうるかどうかはわからないということである。少なくとも新しい感光材料(メモリーカード)を、未感光と感光ずみのフィルムを仕分けして入れるための古い皮袋に盛るのは、スペース効率や防水対策の点で時代遅れかもしれないと思われるのである。
 まあ、それならば、nepucaのベストのポケットをはがして、使いやすい袋を20個ほど縫いつけて多機能ベストをプロトタイピングするという楽しみ方も可能である。袋の方はカメラ屋さんや百均ショップでよりどりみどりであるし、iPod用の防水ケースさえ搭載可能なのである。ただし、つぎはぎだらけのボロを身にまとって○ーむれっさーと間違われたりしないことを心がけなければならない。[BDU]

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