女神来日

 打ち合わせの前に拝観しておきたいが、混むのだろうかと心配しながら9時30分開館直後に到着。上野駅からどんどんお客さんが公園のほうに歩いていくのでかなり混んでいることを覚悟したが、どうもものがものだけに、親子連れの方々には敬遠される向きもあるようで、比較的スムーズに観覧できた。人が少ないのを良いことに、ウルビーノのビーナスに世界一接近した状態で1分、2分、3分…と見とれる。今回出展されているほかの作品と比べても解像度が違う。ほぼ等身大の絵を200 dpi位の解像度で仕上げておられる。その精細さは、ハイビジョンを見た後の地上波アナログの如く、ほかの作品がジャギって見えるというものであった。モデルが誰かとか、ティティアーノが一体なぜここまで描き込んだか、とかいうのは美術史的には謎らしいのであるが、実にイヤリングの水晶のきらめきにいたるまで、光と影を写実的に写し取っている。で、ミュージアムショップでレプリカを買おうかと思ったが、実に色味が違うので断念。
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