遠距離出社

 「4時にアラームが鳴ったらぱっちり目が覚める」と自己暗示をかけながら0130時頃入眠。4時ぴったりに目が覚めたのは良かったが…次からは自己暗示の最後に「絶対二度寝しない」を付け加えることにする。
 まだ暗い日本橋を駆け抜けて東京駅へ。山手線、モノレールを乗り継いで、天王洲アイルあたりで朝焼けが始まる。到着したのは出発35分前くらいで、チェックインカウンターに行ってみると行列ができている。不思議なのは、昨晩せっかく2時間も並んで便変更(の確認まで)したのに自動チェックインできない。これでは意味がないのではないだろうか。昨晩2次元バーコードを渡しておけば、この行列のほとんどの人はバゲッジチェックインだけですんだのではと思われるのである。
 また、出発時刻が迫っている便むけに特設窓口ができているのに、これをご案内する表示がない。張り紙もなく、アナウンスもなく、おじさんが一人で行列の横から気まぐれに言って歩いているという塩梅である。せっかくカウンターの上に巨大な液晶テレビがついているというのに、意味のない表示しか流れていないのはいかがなものか。とか、人間こういうときにはつい何にでも当たりたくなるものである。
 なんとか発券してもらって荷物を預けようとするが、もう機内持ち込みしかないというタイミングになる。ハサミが入っているのを承知でセキュリティチェックを一度くぐらせる。前に来た時に帰りのお土産を入れるのに買った不織布のバッグが、洗濯ものと古書とでパンパンに膨らんでいるのだがここまでよくがんばっている。ファスナーが壊れないように注意深く開閉し、ハサミを取り出して別送品扱いに。
 シートに着席してみると空席がかなりある。気が立っているせいか珍しく離陸時にも目が覚めていたが、ベルト着用サインが消えたあたりでノイズキャンセルヘッドホンでモーツァルトクラリネット協奏曲を聴きながら爆睡してしまう。翼の上くらいの席のかなりの音量のエンジン音もキャンセルできて快適である。が、自分のいびきもキャンセルされるから豪快にぶっ放していたのではという後ろめたさが残ってしまう。気がついた時には福岡空港への最終着陸態勢で、スムーズなランディング。眠気でふらふらの状態ではあるが、地下鉄にとび乗ってともかく出社。
 帰宅予定時に路銀をぴったり使い果たすよう逆算して使っていたのに、昨晩は手持ちのお金を確保できないまま、晩御飯も午後ティーも切り詰めて帰ってきて、社のゲートをくぐった時の所持金は271円となりぬ。

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