片岡義男:東京22章

  筆者は、あまり写真集というものを購入することはないのであるが、以前チョートク師が片岡義男さんと共著で北東京の写真集を作るために撮影に通っていると読んだ記憶があって、おそらく「都市の風景」の捉え方においてチョートク師と似た感覚をお持ちの方なのであろうと思っていた。
 昨晩お風呂読書で眺め始めたのであるが、最初は気分的にあまり乗れるものではなかった。写っているものが当たり前すぎる。しかし、見ていくうちに、それらを取り上げた片岡氏の意図が見えてくる。それは写真を何枚も組み合わせてやっとその面白さに気がつくというような、かすかな手がかりなのであるが、一度視神経が覚醒されるとおそらく世界を見る眼が変わるというものだ。結局最初に戻って最後まで読み通し長湯をしてしまった。[本]

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