田中長徳:さらば、ライカ―アナログ派のためのデジカメ活用術、廣済堂出版、1,500円

  チョートク師はすでに、岩波書店「デジカメだからできるビジネス写真入門」で、世のビジネスマンに向けたデジカメ革命書を出版している。本書でチョートク師は一人称に「俺」を用いている。カメラジャーナル当時の佃日記では一人称が使われることはほとんどなく、後述の岩波本では「私」、現在のweb佃日記では「あたし」である。これらはチョートク師が意識的に使い分けているのだが、「俺」はきわめて珍しくて、長徳ーチョートクのバーチャル対談以外には見られない。本書の読者は、チョートク師の出版する本を一つ残らず読破した、気心の知れた同志であろう。その中古銀塩カメラファンの同志にとって、この書はチョートク師とバーチャル対談している感覚で入れる書なのであろう。
 巻頭に置かれている口絵は、グラウンド・ゼロをライカレンズの使えるデジカメEpson R-D1で撮影したものである。ついに銀塩カメラと対等のデジタルらいかが登場したことは、カメラ人類のデジカメ革命の追い風になるであろう。これは、銀塩カメラに通じた同志に向けてのデジカメとデジカメのある写真生活への、チョートク流入門書である。
 と、勝手に書いているわけだけど。[本]

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