雲ひとつない快晴

 会社で2時頃まで(予定外のもの含め)仕事してから出発。
 JAC193便は、インターネットでチケットレス購入し、座席も指定ずみなり。エンジンからなるだけ離れた方が快適であろうということでできる限り前方を、さらに昼間のフライトでは窓側を取るのであるけれど、いずれのサイドを押さえるかで光景は全く変わるであろうが、飛行経路とのかねあいもあって、旅慣れぬ筆者にはなかなか予想の難しい問題である。
 YS-11は、国産の旅客機ということでプラモデルは作ったことがあるように思うけれど、実際に搭乗するのは(たぶん)生まれてはじめてなり。機体の周りをぐるっと歩いて、その精密感を堪能してから搭乗するというのがよい。定刻16:15から数分遅れで出発。機械の直の手触りが感じられるような乗り心地。大学時代、同じ下宿の友人がどこかから払い下げのYS-11のプロペラの3 cmくらいのスライスを貰ってきていたが、これがそのままハンマーとして酷使しても表面にかすかな変形さえ生じないという、その強靱さはまさに「2001年宇宙の旅」のモノリス並みであったのを思い出す。
 今回は進行方向左手A6。プロペラよりは後ろで主翼よりは前のポジションを押さえたのであるが、午後の日没前の金色の光に輝く福岡・大分県10,000 ft上空からの眺望を堪能し、やっとシートベルト着用サインが消えた頃、山口県岩国市付近から瀬戸内海沿岸を東進。眼下に帰省でいつも行き来している山陽自動車道を遥かに臨む。日没前の血のように赤い成層圏の夕焼けの光に照らされた機体がなかなかに美しい。持参したCanon EOS IX50で撮影。しまなみ海道の上空を通過するあたりから暗くなり、瀬戸大橋上空でカメラをしまう。徳島まで対地速度444 km/hの2時間の旅は退屈はしなかったが、この調子で進めばリンドバークの大西洋横断が睡魔との格闘にならざるを得なかったことを納得。日没後の着陸も大変にスムーズ。予定チェックイン時刻の15分前に駅前の徳島第一ホテルに入る(ここもインターネットで手配ずみ)。

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