晩御飯

 空港から徳島駅行き準急バスに乗って、駅前の道沿いに大衆割烹「さわらぎ」というのを見つけて、この割烹の上階がホテルであったらいいのに、などと考えていたら、何のことはない、道をはさんでお向かいさんがホテルであったのでびっくり。
 ごぞんじのように「さわらぐ」は早良区の語源らしいから、これは500マイルの旅の果てにいきなりルーツに行き当たったような宿命を感じるのであるが、根が貧乏人であるから懐石料理三品セット1500円「予約なし『でも』どうぞ。」というのに気後れして、少し歩いてみる。道を渡ると、いかにもの大衆食堂あり。寒くなってきたこの時期、牡蠣フライ800円がよさそうだ、とかそのおとなりの「かやひめ亭」はそば100 %の健康食ソバ店であるからおいといて、その隣のうまそうな匂いをふりまいているお好み焼きやさんとか場違いのペコちゃんが立っている焼鳥屋さんとか…よりどりみどりでなかなか決まらず。徳島にはこれと言った名物料理はないということがその要点なり。などとうがったことを考えながら歩いていると、期せずして「おそばど〜ですか〜?」とかすりのはっぴを着た美人かや姫二人の「客引き」にあって、つい、かやひめ亭に入店。メニューの詳細について質問しても、かや姫さんから的確な答えが返ってくること少なし。聞けばオープンしてまだ1週間の由。不健康なうまいもの食べに来る人しかうろついていない横丁に健康食のお店があっても…という気がしないでもなし。
 かやひめそばと青菜ご飯をオーダー。青菜ご飯には刻んだ青菜の上に香ばしく炒った蕎麦がふりかけてあり、なかなかに美味。

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