デジタル音楽データと著作権



  あらあら,月2回の更新ですね。あきれたページにとりあげられないよう,がんばらねば。
  昨年の夏観ていた『結婚前夜』というNHKドラマを木曜の夜再放送してます(5.27が第3回目だった)。脚本の野沢尚氏は,このドラマと「眠れる森」の脚本で向田邦子賞を受賞したということです。今観るとおたふく風邪で死にそうになっていたあの暑い夏を思い出して切なくなります。
  さて,昨日はYou've got mailのムービーが見れる(といってもわずか数十秒ですよ)AOLのCD-ROMを秘密結社の会員にお配りする行脚の旅に出ておったですが,社内のwebサーバーに作るホームページの話題でもちきりでした。
  さて,その著作権関連の話題で,札幌の高校生が音楽CDから作成したMP3ファイルをホームページに掲載し,不特定多数のものにダウンロードさせるという『送信可能化権』侵害で逮捕されましたね。レンタル・中古CDの流通などで音楽CD会社は必ずしも昔のように稼げなくなって焦っていると思います。ポータブルなMP3プレーヤーも出回ってきましたから,このような海賊版のMP3ってかなり脅威だったはずです。しかし,消費者の目から見ると,別にライナーノーツやジュエルボックスに3000円出す気はないし,全曲ほしいわけじゃない,気に入った曲だけバラ売りしてもらえれば(いや,ゲーセンでは1曲200円くらいでMDにダウンロードできるらしい…),CD-RやMDやMP3に,劣化のないデジタルデータの状態で簡単に保存演奏できる時代になってきたわけです。
  要するに,数千万のカッティングマシンでレコードを制作して売っていたアナログ時代の音楽の流通形態に,今のデジタルデータをのせて売っているから,矛盾しているんだと思うんですね。アーティストのアルバム全体の構成を通しての表現意図は無視することになるのかもしれないですが,アルバム全曲気に入った!というCDは今までちょっとないですね。著作権侵害はたしかに犯罪行為でしょうが,その海賊サイトをネットワークの多くの人が利用したということは,逆に考えると音楽業界は今までの流通形態を変革しなければ21世紀に生き残れないということを暗示してるんじゃないでしょうか。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。