文献整理2023 season 6 (5) Semantic Scholar文献データのLibraryまるごとのPaperpileへの移設

 最後のプレゼンに向かっていろいろと準備していて、勉強不足を痛感するようになった。
 最近のバージョンアップでAI-poweredになったEvernoteが落ちやすくなったような印象があって(厳密に確認したわけではないが、MINSFORUM X400/Windows 11 22H2であると比較的安定しているようにも思われる)、慢性硬膜下血腫の再発に怯える筆者としては、外付け大脳皮質のEvernoteまでも…とため息をついている。
 一方で、Paperpileはその気になれば単行本やwebページなどの書誌情報も記録しておけるので、これらを統一的にBib(La)TeXでオーガナイズできて大変便利である。LaTeXで引用するような執筆をするなら、作業をかなり単純化できる。
 さらに最近発見したのが、1-clickとまでいかないが、Semantic ScholarとPaperpileとを、高機能な関連文献の探索と管理システムとして連携させる使い方である。
 Semantic Scholarで主題や問題ごとに文献をLibrarに分けておくと、AIがそれらに関連すると奨めてくる論文を取捨選択しながらLibraryの論文の束の中心にある「興味の芯」を育てていくことができる。
 これらをすべて選択しておいてBib(La)TeXでエクスポート(名前をつけて保存)し、これをPaperpileの⊕Add Papersボタンで開いたウィンドウにドラッグ&ドロップすると、つけた名前のライブラリが作られ、その中に育てた論文がすべて展開されるということになるのである。さらにそれらの論文をすべて選択してMore action…ボタンからプルダウンするメニューでAuto-updateとDownload PDFsとを実行すると、書誌情報のブラッシュアップと、とれるPDFをすべて整えてくれるところまでおまかせでできる。これは便利であるが、やっとiPapersなみになったということかもしれない。
 注意点として、後日追加されたLibraryをアップデーㇳしようとしても、ファイルの名前が同じライブラリがもう一つできるので、古いものを一旦消してしまうことになるので、自分でスキャンしたファイルなどのadditional filesをばんばん加えている向きにはおすすめできない。こういうところ達人がどのように対処されているのか、一度おうかがいしたいと思う。

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