今季のプレゼンが一段落したところで、夏の探究課題の宿題の準備のため文献蒐集に着手。
Paperpileウィンドウ左上の⊕Add PapersボタンからBrowse Online DatabasesのPubMedを選んでキーワード検索すると、検索結果のPMIDの下に、既にPaperpile登録済みなら緑の「☑️Paperpile」ボタン、未登録なら薄墨色の「⊕Paperpile」ボタンが表示される。
すなわち、Pubmed検索するたびに、検索結果の一覧のページで既にPaperpileに収録している文献かどうかが添え書きされる。タイトルを読んで、登録すべき論文と判断したら、「⊕ Paperpile」ボタンをワンクリックするだけで、書誌情報のみならず、ダウンロード可能な論文PDFファイルが保存されるところまで進むのは大変ありがたい。
このPubMedのその時点の最新文献リストの上でスマートに作業できるのがZoteroにもEvernoteにもないメリットで、新しい候補論文がヒットするたびに生成されるRSSに、煽られるような気分にならずにすむし、オリジナルの出版社のサイトにアクセスしてPDFをダウンロードする作業は不要なのである。
このため、文献を収集する段階では、自分の興味を書き込んで磨き上げた検索式によるPubmedの検索結果と機械学習によるSemantic ScholarのサジェストとをPaperpileで統合できるようになった。と言っても、Paperpileに登録するだけでは、Semantic Scholarの「学習」が進まないのであるが。
一方で、登録したい論文の一つ一つの「⊕Paperpile」ボタン」を押していくのも、20を超えたら大儀に思われる。PaperfileにRISファイルをuploadして一括取得するテクニックを、Pubmedで生成した.nbibファイルを使って試してみたら、想像の通り(PubMedでは「最初の10000編」の書誌情報をダウンロードできるのだが、それをuploadした)Paperpileはそのうちの「最初の200編」だけの収集に自粛していることがわかった。
PubMedの表示を200件ずつにして、Send toボタンで、「All results on this page」で200編ずつ刻んでいくしかなさそうである。NCBIのサーバーにかけるご迷惑を最小限にとどめつつ網羅的探索をやらせていただくということなのであろう。
文献を整理する上で、Evernoteには、どのような検索式で捉えたか、言い換えるとどのような文脈にアノテートするかを複数のタグで記録しておける得難いメリットがある。Zoteroでは、複数のタグを打つような機能がなく、アノテーションのためには、主題ごとに設けたフォルダに同じ文献のファイルを重複して保存していくことはできる。Paperpileには、文献を重複して登録しない仕組みがあり、収蔵スペースを最小限にとどめつつ、文献に複数のLABELを貼って、アノテーションが可能であることに気がついた。