巡る旅から帰ってきて、一日かけてデータを再計算して整理しながら、姫路市大手前通りの笹戸千津子作品や高松市中央公園の恩師の作品の周囲では、何か不思議な空間に迷い込むようにScaniverseの動作がおかしくなったのを思い出していた。
スキャンするうちに撮像した彫像が分身の術を使い始めて収拾がつかなくなるのである。
iPhoneのMagSafe部分にCPUクーラーをつけているため、自撮り棒の先で筐体を挟んで固定する部分がiPhoneの筐体の端の方をくわえているので、スキャン中にカクッとズレることがあり、それをきっかけに分身が増えているようにも思われた。あるいは、近くの電線の妨害でGPS信号受信が途切れるのではないか…などなど(被害)妄想は尽きないわけである。
しっかり冷やしながらがっちり固定できるホルダを探しもとめて、見つかったのは下記のスマートフォンビデオリグ一択であった。
後日記(2023-06-08)>大変精密にできたアルミニウム製のフレームなので、GPS信号は受かるのか、交通系ICカードの使用に支障はないのか、LiDARはちゃんと動作するのか気になったが、実際に持ち歩いてみたら問題なさそうである。背面のMagSafe磁吸部位などがむき出しになってしまうこととフレームの3/4インチのネジ穴に一脚をねじ込む際に気をつけないとiPhoneのフレームを押し込んで歪ませてしまいそうなのが心配点である。また、残念ながらカールコード仕様のlighteningケーブルは、フレームがじゃまになってL字型のプラグがささらない。残念ながらまっすぐのプラグに買い替えなければならなくなった。
自撮り棒は最大伸長3 mのもののうち、なるだけかさばらないように最短の縮長(44 cm)のカーボン製のものを選んだ。 後日記(2023-06-09)>が、残念ながらズボンのポケットや五郎さんのバッグには納まらない。ここは工夫が必要である。
クーラーと20000 mAhバッテリとの接続に3 mのタイプCケーブルを用意しているので、地上高4 m弱の彫像には対応できるであろう。と万全の準備に悦に入ったところで、果たしてiPhone 15 Proにリプレースする前にこの機材構成でphotogrammetryに出かけることができるのか、少し心配になってきた。