筆者は10年前に閉鎖中のガーデンで撮影したことがある。JR鹿児島本線福間駅で下車、津屋崎橋バス停までバスで移動し、徒歩1時間かけてたどり着いた。
当時彫刻の森はすでに公開が中止されていたのではないかと思うが、入園料500円を払って入れていただき、以下の彫刻の野外展示を確認撮影した。スズメバチが巣をかけているので一部立入禁止との説明があったが、実際に襲撃に遭遇することはなかった。
何か支障があったのか、該当日のyadiwographicsにはなんの記載もない。
当時作品の配置の情報はほとんどなく、GPSの位置情報をつけた画像からマッピングすることを目指したものの、あまりの精度の悪さに投げ出してしまったようなバツの悪い思い出が蘇ってきた。
九州北部で日本を代表する作家の50体の作品群を一気見できる彫刻の森はここくらいであるのに、もったいないことである。
あれから10年、光の回り方を待ってとらえた愛らしい《妖精》を再訪して、3Dスキャンできる日が来るだろうか。潮風でお肌の傷みが進んでいないことを祈る。
- 母子像 北村西望
- 母と子 晝間弘
- 荒海の男 冨永直樹
- 貝 斎藤素厳
- 道標 鳩 柳原義達
- 建国の勇姿 北村西望
- 浜の女 木下繁
- 無限 北村西望
- 不明 不明
- 人魚 澤田政廣
- 妖精 北村治禧
- 銀河の夢 澤田政廣
- 新風 冨永直樹
- 荷重 斎藤素厳
- 瞭 晝間弘
- 金色童女 不明
- 臥る女 高田博厚
- 海 高田博厚
- 釈迦誕生 澤田政廣
- 対話 冨永直樹
- 平和の叫び 冨永直樹
- 神迎 澤田政廣
- 立女 松田尚之
- 織田信長 不明
- 髪 木下繁
- 白夢に襲われた稲田姫 澤田政廣
- 曙光 北村治禧
- 妖精 北村治禧
- 不明 不明
- 不明 北村西望
- 傷つける武人 澤田政廣
- 花園の歌 圓鍔勝己
- 爽 木下繁
- 不明 不明
- 礼拝 高田博厚
- 海女 山本豊一
- 不明 不明
- 紫光 晝間弘
- ローマの公園 淀井敏夫
- 夏 淀井敏夫
- なぎさ 淀井敏夫
- 茫洋 晝間弘
- 足をくむ 不明
- 巌に立つ 不明
- 不明 不明
- 年若き女 不明
- 私の家族 冨永直樹
- 神父と子供達 冨永直樹
- 道標 鳩 柳原義達
後日記(2022-12-25)>翌日、鹿児島県の屋外彫刻についての文献を拝見していて、1980年代に鹿児島市甲突川左岸緑地に設置された作品群の作家の陣容と恋の浦のそれとがあまりに一致しているのにびっくりした。駄田泉さんによれば恋の浦開園は1984年、まさに同じ時代ということであり、どうも彫刻の森ブームの時代であったということのようである。
恋の浦の現在 | 旧聞since2009
後日記(2023-1-29)>500円お支払いして彫刻ガーデンに入れていただいていた恋の浦スピードガーデンが、2022年末に閉鎖されたとの記事を見つけて慌てている。彫刻ガーデンや彫刻群の運命やいかに。
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