「SEコンデンサー生産中止のお知らせ」生産部品の不足により終息に至りました。最終発注期限:2021年4月30日迄

 たまたまLinus Torvalds氏がAMD Threadripper 3970Xでご自分のマシンを組んでいるという記事を目にして、そう言えば筆者にも青春のシリコンロードを歩いていた時代があって、その頃トラ技の秋月の広告に乗っていたAMDのCPUは何であったか思い出せず、ちょっとしたパニックになる。
 それで、 64 coreのRyzenで2 TB RAM積んだマイマシンを組んでみるか!という方向には行かず。
 なにか虫が知らせるところがあったのだろう、過去のメールを調べて祝いめでたのワカマツ様にお邪魔して、悲報に接す。
 筆者が大学1年の秋に無線と実験誌で金田式DCアンプの記事を拝読するようになって、スピーカーを破壊する直流電流成分をカットするコンデンサとして信号の通るラインに唯一入っていたのが双信電機の巨大なマイカコンデンサ(0.4µF)であった。人工衛星にも採用されているという双信電機のディップマイカコンデンサは、(SEコンデンサと比べれば)安物であっても違うように聴こえて、しばらくはTechnics SU-7075の回路図を調べてセラミックコンデンサを引き抜いては双信のディップマイカに差し替えてみるようなことを繰り返していた。その後オーディオDCアンプ用に開発された最高級グレードのSEコンデンサには、インド産のルビーマイカが使われているということで、紹介記事には坑道で採掘しているインド人の写真があったように記憶している。テクニカルサンヨーで見たパーツとしての美しさも、絶賛されるその音も憧れであったが、お値段もまたエベレスト級(1個30,000円)であって、とても貧乏学生に買えるような代物ではなかった(ので未だに拝聴したことはない)。
 4年前にワカマツ様で見つけたSEコンデンサはオーディオ用でもなく、容量の小さいものなのでそこそこ安く、しがないサラリーマンにも手が出せたのである。
 その後 500 Hz/6 kHz 3wayチャンネルフィルタ分を買ったまま、Yamaha NS-1000Mは一時的にすみこばーちゃんのご遺骨をお祀りする祭壇になったりしたが、そのお役目もやっと終わった。
 そろそろ取りかからないと自分がお祀りされる番が回ってきてしまいかねない。
 在庫は残っているので、無理矢理もうワンセット分発注させていただいたのだが、果たして受け付けていただけるのかどうか。

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