先日ご逝去のエリック・カール氏の代表作を引用した毎日新聞の風刺漫画に対して、出版元の児童書出版社社長から強い違和感が示された。
https://www.kaiseisha.co.jp/news/28125
最近は心配で心配でたまらない専門家の意見を、異次元の考え方とか個人的な勉強の成果発表とつい口を滑らせてしまうやむごとなき筋多く、国民みなIOCの並み並みならぬ意欲に、外圧に弱い日本政府がNOと言えぬ構図と惻隠しているところを風刺したのであろう。
今村社長の主張は、「表現の自由、風刺画の重要さを信じるがゆえに」、作者と紙面に載せた編集者双方の「不勉強、センスの無さ」が露呈した「お粗末さ」を本当に残念に思うとしている。そして、「おそらく絵本そのものを読んでいない」、もし読んだうえで「この風刺をあえて描こうとしたのだとしたら、満腹の末に美しい蝶に変身する結末」はどうしてくれるのか、というのは、風刺漫画を相当上回る厳しい風刺である。
執筆時点で毎日新聞で該当の記事のオンライン公開は中止されているようであり、この指摘に対する応答も見受けられない。
